田野聖子
工藤幸子
東京から夢破れて帰郷してきた女性が、故郷の人々との交流を通して成長していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。監督は「童謡物語」の森川時久。脚本は小林悦子。撮影を「〈39〉刑法第三十九条」の高瀬比呂志が担当している。主演は田野聖子。劇団俳優座創立55周年記念作品。
脚の怪我でバレリーナになる夢を絶たれ、かつて鉱山の町として栄えた秋田県小坂町に帰郷した幸子。しかし、故郷の人々は東京帰りの彼女を必ずしも温かく迎えてはくれなかった。 父とは衝突が絶えず、昔の友だちとも溝ができていた。町には若者たちで結成された「KOSAKA DOWN-TOWN BAND」というバンドがあった。県大会を控え、練習に余念がないメンバー。だが、そのひとり・豊は新しい農業事業投資への失敗から多額の借金を抱え、練習どころではなかった。そんな彼を、幸子は救う。彼女が借金返済の肩代わりをしてくれたおかげで、豊は高利貸しに土地を奪われずにすんだ。そしてその一件以来、徐々にだが幸子と昔の仲間たちのわだかまりも溶けていくのであった。ある日、町の老人・千代子が50年前の鉱山の落盤事故で死んだ人たちの慰霊祭で演奏してほしい、とバンドに依頼してきた。ところが、その日は県大会と重なっており、リーダーの弘太は猛反対。しかし、演奏を楽しみにしていた千代子が慰霊祭を前に他界してしまったことで、メンバーは慰霊祭での演奏を決意する。千代子と懇意にしていた幸子は、都会暮らしを鼻にかけていた自分を反省してバンドの練習を応援する。そして慰霊祭当日、バンドはみごとな演奏を披露することに成功。それからしばらく後、小坂町の水田には、故郷を見直し家業を手伝うことを決めた幸子の姿があった。
工藤幸子
園部千代子
森山真澄
田中弘太
田中真知子
木崎徹
岡本慎二
田中豊
保志辰男
山田大輔
沢田正作
宅見恭介
赤松美樹
熊谷比呂乃
高木実
芦田順也
山根努
橋本三郎
金融会社社長
沢田勇作
工藤哲雄
工藤道子
千代子の夫
田中清
田中光江
監督
脚本
製作
撮影
音楽コーディネーター
音楽監督
美術
編集
衣裳
照明
録音
音響効果
助監督
企画協力
プロデューサー
コーディネーター
選曲
スクリプター
製作担当
[c]キネマ旬報社