ヘンリー・シルヴァ
Chatto
開拓時代のアリゾナを舞台に、無法者化したゴールドラッシュくずれの白人に犯された清純な先生がインディアンの助けをかりて復讐する物語。製作はハイ・ミズラル、リチャード・バカリアン、監督はロン・ジョイ、脚本はリチャード・バカリアン、撮影はキース・スミス、音楽はルパート・ホルムズ、編集はピア・ラスキーが各々担当。出演はヘンリー・シルヴァ、キーナン・ウィン、ミシェル・ケーリー、ジョン・アンダーソン、ジョー・ターケルなど。日本語版監修は川名完次。テクニカラー、パナビジョン。1971年作品。
アリゾナの平原を走る駅馬車には、若くて美しい先生アリス(ミシェル・ケーリー)中年のパーキンス夫人、囚人パッジ(キーナン・ウィン)、それを監視するマーシャルが乗り合わせていた。その駅馬車に無法者のグループ、ペイオーティ、ジャミー、キャット、カールらが近ずき、パッジを助けようとしていた。激しい戦いの末、マーシャルや御者は殺され、アリスは抵抗も空しく輪姦されてしまった。気を失っていた彼女を助けたのはインディアンのチャトー(ヘンリー・シルヴァ)だった。傷がいえたアリスは、5人の男に復讐するために、チャトーから銃の撃ち方を教えてもらった。いつしかニ人の間に愛が芽生えていた。彼らの居場所はほぼ見当がついていた。復讐は、まずカールから始まった。ペイオーティ、キャット、ジャミーを次々に殺していった。とうとうパッジをも捕えて殺した。悲願達成したアリスは気のゆるみからか、落馬してしまつた。しぱらく後、チャトーがアリスを介抱している所をフェニックスとツーサンの共同捜査隊に包囲された。女が行方不明の先生と知って、保安官ピアースはチャトーを撃った。チャトーはアリスの名を呼びながら死んだ。彼女を連れて帰ろうとする捜査隊に、仲間を殺されたアパッチが迫ってきた。(メトロ配給*1時間28分)
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