エスパーであることを職業にした3人の超能力者の日常を通して、彼らのメンタリティを探る短篇ドキュメンタリー。演出は「放送禁止歌~唄っているのは誰? 規制するのは誰?~」の森達也。撮影を田村雄一、藤進、森監督が担当している。尚、本作はCX系深夜番組『NONFIX』用に制作・放映された(1998年2月24日)後、『「A2」完成記念:森達也展』特集上映の中で劇場公開された。DV作品。ビデオプロジェクターによる上映。
ストーリー
秋山眞人、堤裕司、清田益章は、”エスパーであること“を職業に選んだ、日本を代表する超能力者。エスパー界のフィクサーと言われる秋山は企業相手のコンサルタントや株の予言をする会社を経営しており、ダウジングを行う堤はプライヴェートでマジックに傾倒、そしてスプーン曲げでマスコミの寵児となった清田の持てる能力は両親から絶大な信用を得ている。そんな彼らには共通の悩みがあった。それは、どうやっても彼らの能力を多くの人々が認めてくれないこと。そこで、撮影者である森監督は彼らに突然のデモンストレーションをして貰い、それをカメラに収めるのだったが、目の前で起こっている事実を信用出来ても、その実、信用しきれないのが本音。しかし、取材を通してただひとつ明らになったのは、彼らが自分自身に嘘をついていないことであった。