鬼塚俊秀
青木ジュン
自分を見出すことの出来ない若者の心の葛藤と成長を描いた中篇青春ドラマ。監督・脚本は、松田龍樹。撮影を秋山智則が担当している。主演は鬼塚俊秀。アートスクールENBU[演劇&映画]ゼミナールの生徒と、講師である映画監督やCMディレクターが共同で製作した短篇映画の特集『ENBUゼミムービーセレクション2002ドロップ・シネマ・パーティー/Bプログラム』で上映された。8ミリからDVへのテレシネ。ビデオプロジェクターによる上映。
大学の写真部に所属するジュンは、何事に対してもはっきりしない性格。彼に想いを寄せるアヤの気持ちにも、気づかない有り様だ。一方、留年を繰り返す先輩・淀川は、プロのカメラマンになりたいと言う強い信念を持っている。ある日、個展を開いたジュンの元に淀川が己の才能の無さを儚み自殺したとの連絡が入る。そしてその晩、枕辺に現れた淀川に励まされたジュンは、プロへの道を進むことを強く決意するのであった。
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