ジェーン・ワイマン
Helen_Phillips
「戦うロビン・フッド」のロス・ハンターが製作した1954年作色彩メロドラマで、かつて1935年にも映画化されたことのあるロイド・C・ダグラス(「聖衣」)の小説と当時のシナリオからウェルズ・ルートが潤色、ロバート・ブリースが脚色した。監督はダグラス・サークである。テクニカラー撮影は「すべての旗に背いて」のラッセル・メティ、音楽はフランク・スキナーの担当。主演は「青いヴェール」のジェイン・ワイマンで、「王者の剣」のロック・ハドソンが共演、ほかに「フォルウォスの黒楯」のバーバラ・ラッシュ、「三つの恋の物語」のアグネス・ムーアヘッド、「真昼の決闘」のオットー・クルーガーらが出演。
金持の道楽息子ボブ・メリック(ロック・ハドソン)は、ある日湖で乗っていた競争艇を転覆させて人事不省となり、近くのフィリップス博士邸から借りてきた救急器で一命をとりとめた。しかし、その間にフィリップス博士は持病の発作を起こし、救急器が手元になかったため死んでしまった。夫の死後、ヘレン(ジェイン・ワイマン)は、夫が生前困った人をひそかに助け、礼を受けなかったことを知った。フィリップス博士の病院に入院していたボブは博士の救急器のおかげで自分が助かり、博士が死んだことを知り、退院する時、25000ドルの小切手をヘレンに渡そうとしたが拒絶された。ボブはそれにこだわり酒浸りの生活になじんでいたが、ある夜、フィリップス博士に傾倒しているランドルフという画家に会い、酬いを求めずひそかに困っている人を救え、という博士の信念を教えられた。ある日、偶然ボブはヘレンに会い、釈明をしようとしたが、ヘレンは彼を避け、誤って、走って来た自動車に触れて失明してしまった。退院したヘレンは海岸で失明生活を送っていたが、ボブはロビンスンという名をつかって目の見えぬヘレンに近づき、彼女の心を慰めた。そして次第に2人の心は結ばれていった。ボブは何とかヘレンの眼を直したいと思って彼女を名医の集まるスイスへ送り、自分も昔中途で放棄した医学の勉強を再び始めた。ヘレンはスイスでの診察の結果絶望的であるといわれ、ホテルのバルコニーから身を投げようとした。その時、アメリカから駆けつけたボブが現れ、彼女を温かく抱いた。ボブは自分の素性を告白し結婚を申し込んだ。ヘレンは彼がボブであることを前から知っていると言った。しかし、翌朝ヘレンはいずこへともなく姿を隠した。ボブはヘレンを探すかたわら、医学に精進し、貧しい人々のためにつくしていたが、その後しばらくたったころ、画家ランドルフからヘレンの居所と彼女が重体である旨を知らされた。ボブはすぐヘレンのいる病院に駆けつけ、全力を震って脳切開手術を行った。手術は成功し、彼女は視力をとり戻した。
Helen_Phillips
Bob_Merrick
Joyce_Phillips
Nancy_Ashford
Randolph
Tom_Masterson
Valerie
Dr.Giraud
Judy
Dr.Dodge
Williams
Sgt.Furnham
Sgt.Ames
Mrs.Eden
監督
原作
製作
撮影
音楽
音楽監督
美術
美術
編集
録音
録音
テクニカラー・カラー・コンサルタント
台詞
脚色
脚色
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