レイ・ミランド
Wing_Commander
英国空軍クランウェル仕官学校を背景に描いた航空映画。ジャック・デイヴィスの書下ろしストーリーをジョセフ・ランドンとケネス・ヒューズが共同脚色、「旅券八二四一の女」のジョン・ギリングが監督した。撮影は「オドンゴ」のテッド・ムーア、音楽は「わかれ」のケン・ジョーンズと、ダグラス・ガムリーの二人が作曲、ミューア・マシーソン指揮のシンフォニア・オブ・ロンドンが演奏している。主演は「リスボン」のレイ・ミランド、「海の荒くれ」のアンソニー・ニューリー、「戦艦シュペー号の最後」のバーナード・リー、「撃滅戦車隊三〇〇〇粁」のヘレン・チェリー、それにケネス・ヘイグ。
英国空軍クランウェル仕官学校の生徒隊長ラッジ中佐(レイ・ミランド)は、今度入ってきた新入生の中にウィンチェスター(ケネス・ヘイグ)の名を見つけて驚いた。ラッジは先の大戦に彼の父の部下として歴戦したのだ。そしてウィンチェスターのその父はフランス戦線の空に散ったのであった。新入生の訓練が始められ、ウィンチェスターはエンディコット、フレッチャー、デイと同じ部屋で起居することになった。そんなある夜、格納庫でラッジと会ったウィンチェスターは、父の戦死の模様を話してくれと迫った。彼は父の戦死はラッジに原因があると疑っていたのである。が、ラッジは何故か答えずに立ち去った。その代わりラッジは無謀な低空飛行をして学校当局の叱責を受けたウィンチェスターを庇ったりした。しかしラッジの温情も、あくまで父の戦死を彼のせいだと考えているウィンチェスターには通じなかった。激しい訓練もやがて終り、卒業式がやってきた。記念パーティの席で、ラッジの恋人ルイス(ヘレン・チェリー)が、頑ななウィンチェスターの気持を和らげようとしたが、無駄だった。卒業したウィンチェスターらはルーチャース戦闘基地に配属されたが、皮肉なことにラッジもこの基地の飛行隊長として転属されてきた。ウィンチェスター始め学校時代の4人の若者と再び顔を合わせたラッジは、近く行なわれるパイロット最高の栄誉であるハウンボロー航空ページェント出場をねらうようにと激励された。厳しい訓練の日が続き、ページェント出場者の名が発表されることになった。が、その中に自分の名の洩れているのを知ったウィンチェスターはラッジに理由を聞かせろと迫った。ラッジは、ウィンチェスターの技術は一流だが、チーム・ワークを必要とするページェントには不向きだと答えた。するとウィンチェスターは「父が戦死したのは基地への帰還命令に反し、あなたが自分の功を焦り、そのため父が助けに赴いたのが原因だ」と食ってかかった。が、その直後、出場者の1人が事故で負傷、代ってウィンチェスターが出場することになり、この事件は収まった。晴れのページェントが終り、部隊はドイツ基地での演習に向った。ドイツでは大陸防衛機構の一環として演習を行なうため訓練地域に制限が設けられていた。ところがウィンチェスターは、その境界線に近づいたため地上から狙いうたれて負傷した。これを知ったラッジは愛機を駆って飛立ち、ウィンチェスター機を誘導、基地に戻った。病院に見舞いにきたラッジを、ウィンチェスターは深い感謝の瞳で迎えた。
Wing_Commander
Flight_Sergeant Harris
Tony Winchester
Rober_Endicott
John_Flecher
Cadet_Day
Louise
Squadron Leader Blake
Minister for Air
Jackie
監督、台詞
脚本
脚本
原作
指揮
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
美術
編集
作曲
作曲
音楽演奏
[c]キネマ旬報社