ワン・ウェイ
ティエン・イーミン
弱小会社からグローバル企業へ、劇的な成長を成し遂げた立役者を描くノンフィクション・ドラマ。世界屈指の中国家電メーカー、ハイアールのCEO(最高経営責任者)チャン・ルエミンをモデルに、大胆かつ独創的な経営手腕で改革を実現させたその軌跡を辿る。監督は「古井戸」「變臉(へんめん)」のウー・ティエンミン。
1985年、35歳のリン・ミンは多額の負債を抱えて倒産寸前となっている“青島冷蔵庫工場”の工場長に就任する。そして起死回生のプロジェクトを実現するためドイツへと赴いた。彼はそこでドイツ企業リーブ社の最新生産ラインを自社に導入するため交渉に挑む。リーブ社は厳しい条件を突きつけてくるが、ねばり強い交渉とリン・ミンの熱意で、ついに導入が実現する。同時に全従業員の意識改革に努めたリン・ミンだったが、その甲斐もなく工場では76台もの不良品を出してしまう。事態を重く見たリン・ミンはある思い切った行動に出た。
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