レイ・ミランド
Sgt._Kern_Shafter
「勇者のみ」のウィリアム・キャグニーが製作し、「少年牧場」のロイ・ローランドが監督したテクニカラーの騎兵隊西部劇1952年作品。アーネスト・ヘイコックスの原作小説より、ジョフリー・ホームズ「渓谷の銃声」とハリー・ブラウン「陽のあたる場所」が共同脚色した。撮影は「拳銃45」のウィルフリッド・M・クライン、音楽は「都会の牙」のディミトリ・ティオムキンの担当。主演は「生きるためのもの」のレイ・ミランドと「熱血児」のヘレン・カーターで、ヒュー・マーロウ「地球の静止する日」、フォレスト・タッカー「インディアン征路」、バートン・マクレーン「黄金(1948)」、ジョージ・リーヴス、ジェームズ・ミリカン、ガートルード・マイケル、スチュアート・ランドールらが助演する。
1876年、騎兵隊のラーン・シャフター軍曹(レイ・ミランド)は上官ガーネット大尉(ヒュー・マーロウ)を傷つけたかどで位階を剥奪され、隊を放逐された。シャフターは西に向かい、ビスマークへの街道で会った娘ジョセフィン(ヘレナ・カーター)を護衛して、彼女の父のもとに送りとどけ、近くのリンコルン砦の第七騎兵隊に一兵卒として入隊した。その砦のモイラン大尉はシャフターの旧友で彼にガーネットが指揮官に転任してきたことを告げ、まだシャフターに敵意を持っているからと忠告した。砦のドノヴァン軍曹が一兵卒に降位させられたとき、シャフターが軍曹に昇進したので、ドノヴァンは彼を怨み、2人は格闘することになった。殴り合いの末ドノヴァンはのされてしまったが、この時以後、彼はシャフターの忠実な友となった。数日後、ショー族が烽起して数人が殺され、ガーネットはシャフターにその犯人を逮捕せよと危険な命令を下した。シャフターは黙ってショー族のなかにのり込み、危いところをスミス中尉にたすけられて犯人をガーネットのもとに連れかえった。ガーネットはさらにシャフターを危険な森林伐採キャンプに派遣させることにした。モイランはシャフターに、数年前にガーネットが彼に対してとった不公平な処置を当局に申告しろとすすめたが、彼は拒んで任務についた。森のキャンプでシャフターの一隊はインディアンに襲われ、大きな損害をうけたが、シャフターは無事だった。砦でダンス・パーティが開かれ、ガーネットはジョセフィンと一緒に出席した。その夜シャフターとジョセフィンはお互いの愛を打ち明けた。その後、ガーネットとシャフターの対立はますます激しくなったが、もとをただせば数年前ガーネットがシャフターの恋人を横取りしたことに始まっていたのだ。テリー将軍が砦に到着し、連隊はインディアンの大討伐に出動することになった。その戦いでもガーネットはまたもシャフターを死地に追いやった。しかしまた九死に一生を得たシャフターはガーネットを追い、2人の間に激闘が展開された。シャフターが危くなったとき、ガーネットはインディアンに射殺された。シャフターも射たれようとしたとき、モイランが救ってくれた。騎兵隊はインディアンの猛攻に対し白兵戦を展開し、シャフターも傷ついた。病院で回復の日を待つシャフターは、大尉の階級を還付され、ジョセフィンとの幸福な将来を想った。
Sgt._Kern_Shafter
Josephine_Russell
Capt._Edward_Garnett
Pvt._Donovan
Capt._Myles_Moylan
Lt._Smith
1st_Sgt._Hines
May
Bannack_Bill
Pvt._Tinney
Maj.Genl._G.A._Custer
Pvt._McDermott
監督
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
脚色
脚色
技術顧問
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