マイケル・J・フォックス
Jamie
ニューヨークを舞台に、成功を夢みる若者たちの愛と欲望、失意と希望を描く。製作はマーク・ローゼンバーグとシドニー・ポラック。監督は「パーフェクト」のジェームズ・ブリッジス。原作・脚色はジェイ・マキナニー、撮影はゴードン・ウィリス、音楽はドナルド・フェイゲンが担当。出演は「摩天楼はバラ色に」のマイケル・J・フォックス、「ロストボーイ」のキーファー・サザーランド、「天使とデート」のフィービー・ケイツほか。
ニューヨークの出版社に勤めるジェミー・コンウェイ(マイケル・J・フォックス)にとって1年前の母(ダイアン・ウィースト)の死以来、唯一の心の支えであった妻アマンダ(フィービー・ケイツ)の突然の家出は、彼をすっかり失意のどん底へと突き落としてしまった。うさ晴らしのために連夜ディスコで遊び続け、ドラッグに酔い、気がつけば夜明け、といった不規則な生活、当然仕事もトラブル続きで、上司のクララ(フランセス・スタージェン)からは嫌味を、そして締切りに追われる仕事とですっかりてんてこ舞いの有様。そんな一方で、彼は小説家になる夢も捨ててはおらず、文芸部のベテラン、ハーディ(ジェイソン・ロバーズ)との会話は、最近滞りがちの彼の文筆活動への意欲を奮い立たせるものだった。ある日彼は、悪友タッド(キーファー・サザーランド)の従妹というヴィッキー(トレイシー・ポラン)を紹介され、他の女性にはない彼女の落ちついた寛容さに、久しぶりに心安らぐものを覚えるのだった。しかし、そんな思いもつかの間、ジェミーは提出した記事が間違いだらけだったことにより、クビを言い渡される。追いうちをかけるかのように、モデルとしてファッションショーのために、この街へ戻ってきたアマンダに会いに行った彼は、彼女に冷たくあしらわれ心は混乱を極めた。ここにきて彼はようやくかつての同僚ミーガン(スウィジー・カーツ)との語らいや、弟マイケル(チャーリー・スチュレーター)の訪問によって忘れようと努めていた母への思いを確かめることにより、初めて自分自身を冷静に見つめるようになるのだった。今や彼は、アマンダに対する思いをきっぱりと絶つことに決めた。そして将来への決意を電話でヴィッキーに打ち開けるジェミーに、マンハッタンの朝焼けの陽光が、穏やかに降り注がれるのだった。
Jamie
Tad
Amanda
Megan
Vickey
Mr._Vogel
Alex_Hardy
Mother
監督
脚本、原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
字幕
[c]キネマ旬報社