藤岡弘、
漱石(正造)
明治の文豪・夏目漱石が1908年に発表した短編小説『夢十夜』を、10人の映画監督が映像化したオムニバス作品の第八夜。ナンセンスなユーモアと奔放なイメージが横溢する脱力コメディー。監督は「松ヶ根乱射事件」の山下敦弘。出演は「イヌゴエ 幸せの肉球」の山本浩司、「かにゴールキーパー」の藤岡弘、。
子供たちが田んぼで遊んでいると、その中のひとり、ミツが、チューブ状の不思議な生物を捕まえる。ミツは10メートル以上もあるその巨大な生物を家に持ち帰り、リキと名付ける。一方、ミツの祖父・正造(藤岡弘、)が部屋の奥に進んでいくと、幻影のようなものが現れては消える。ようやく二段ベッドにたどり着き、横になる正造……。原稿用紙を前に考え込む漱石(藤岡弘、)の頭の中には、さまざまなイメージが浮かぶのだった。