高野八誠
福家稔
現実にあった抗がん剤事件をベースに新たに書き上げた作品。監督は、「ザ・コテージ」(06)の葉山陽一郎。主演に『ウルトラマンガイア』の高野八誠、共演に「真夜中の弥次さん喜多さん」の清水ゆみなど。
バイクショップの整備士、福家稔(高野八誠)は、アメリカ横断ツーリングの夢をもつ25歳。同僚の仲村(弓削智久)と夢を語り合っていた。そんな彼を病魔が襲う。左肺に腺ガンという悪質腫瘍が発見された。手術は成功と思われたが、手術後の検査結果はリンパへの転移だった。医師から「抗がん剤投与で完治できるものだ」と聞かされるものの、気が弱くなり、面倒をみてくれる美しい看護婦・亜矢子(清水ゆみ)に惹かれていく福家。投与開始。抗がん剤の副作用で、嘔吐、皮疹、痒み、血尿、また皮疹からは膿のようなものが……。身体は日に日に弱り、一向に良くなる気配はない。副作用での苦しみから逃れることが出来るのは亜矢子と会っている時だけだった。見舞いに来た仲村は福家の変わり様に驚き、新聞で見つけたある薬品の記事を福家に見せる。「新薬“デレッサ”わずかの間に25人に副作用、うち9人が死亡。副作用は発疹、痒み、血尿、出血性膀胱炎…」“デレッサ”を投与されているのではないか? 福家は病院から抗がん剤副作用の説明を受けていないことを思い出し、病院に対し不信を抱き始める。担当医の尾谷のカルテを見させてもらうが、カルテには“デレッサ”とは違う投与薬の名前が…。しかし調べるとカルテにある投与薬では、自分に出ている副症状が出ることはありえない。副作用の症状からみて投与されていたのは“デレッサ”だ! 福家はほかの病院でも診察を受けるセカンドオピニオンをつけることと、抗がん剤投与の中止を申し出る……。
監督、脚本
製作統括
製作
製作
製作
撮影
音楽
美術
照明
録音
助監督
企画
企画
プロデューサー
プロデューサー
[c]キネマ旬報社