ウォーレン・ウィリアム
Vincent_Day
「モンテ・カルロの女」「処女読本(1932)」出演のウォーレンス・ウィリアムが主演する映画でフランク・J・コリンズが書卸したストーリーをアール・ポールドウィンが脚色し、「女傑」のジェームズ・フラッドが俳優から監督となったエリオット・ニュージェントと共同して監督に当たり、「悪魔スヴェンガリ」「狂へる天才」のバーニー・マクギルが撮影したもの。助演者は「モルグ街の殺人」「紳士酒場」出演のシドニー・フォックス、「特集社会面」のアリーン・マクマホン、「暁の偵察」のウィリアム・ジャニー、「天晴れヴォング」のラルフ・インス「ミラクルマン(1932)」のジョン・レイ、「ルンペン紳士」のガイ・キッピー及びメイ・マディスン、J・キャロル・ネッシュ、モーガン・ウォーレス、ノール・フランシス、スタンリー・フィールズ等である。
地方検事局の新進検事補ヴィンス・デイの有罪の論告の結果、一青年被告は死刑を宣告された。そして死刑が執行されて後真犯人が出頭して人殺しの罪を告白した時デイは大地が崩れ落ちるような思いがした。彼は職を辞して日も夜も人の酔いのうちに過ごした。無罪の被告を死刑にした事に着眼したこの町のギャングの頭目J・Bはデイを顧問弁護士に雇った。デイは心機一転、無罪の人を殺した代わりに罪人を自由にしてやることを自己の天職とするようになった。彼の天賦の弁舌は法廷に於いて陪審員たちを納得させるのは易々たるものであった。かくてデイは富と悪名とをかち得たのである。彼の秘書ヒッキイはデイの助手としてその手足の如くよく働いたが、彼女は主人に秘かなる恋をしていたのである。しかし彼女の想いは酬えられなかった。のみならず、ヒッキイが雇い入れた助手のタイピストのシリアにデイは心を惹かれてしまった。だがデイの野望は遂げられないので、口実をもうけてシリアを自分のアパートに呼び寄せた。シリアはデイの目的を看破して手厳しく肘鉄砲を食わせ、自分にはジョニイという婚約者があることを告げた。デイは自分の生活が如何に愚かなものであったかを知り、またシリアを真剣に恋していたことを自覚した。しかし時はすでに遅いのだ。彼は再び酒に親しんだ。シリアはジョニイと結婚して故郷へ帰ろうとした。ところがジョニイは公金を路に強奪され、却って公金費消の嫌疑で投獄される。ヒッキイはシリアのためにジョニイを助けることができるのはデイ一人であるとて、酒場に酔倒れているデイを伴って来る。デイは真犯人がギャングの一人であることを知って告訴したのでジョニイは放免される。頭目のJ・Bはデイに妥協を中申し込んだが拒絶されてしまう。シリアの結婚の日、式場へ赴かんとしたデイはギャングの弾丸に朴れる。気遣って後を追って来た秘書のヒッキイに抱かれてデイは正しい人間として死んだのである。
Vincent_Day
Celia
Miss_Hickey
Johnney
Barton
J._B.
Elaine
Miss_DeVere
Smith
Bartender
Forbes
Garland
Pondopolis
Jarvis
Wilson
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