イングリッド・バーグマン
Stephanie
中年の歯医者がくりひろげる恋のトラブルを描いたシチュエーション・コメディ。監督は「おかしな二人」のジーン・サックス。脚本は「アパートの鍵貸します」のI・A・L・ダイアモンド、撮影は「暗くなるまで待って」のチャールズ・ラング、音楽を「愛は心に深く」のクインシー・ジョーンズがそれぞれ担当している。製作は1969年の最優秀製作者賞を得たマイク・J・フランコヴィッチ。出演は「おかしな二人」のウォルター・マッソー、「黄色いロールスロイス」のイングリッド・バーグマン、新人のゴルディ・ホーン、ジャック・ウェストン、リック・レンツ、ヴィト・スコッティなど。テクニカラー、スタンダード。1969年作品。
ジュリアン(ウォルター・マッソー)はニューヨークに診療所を構える独身中年の歯医者。恋人のトニ(ゴルディ・ホーン)には、妻子があると嘘をついていた。だが、そのためにトニは自殺をはかり、隣人の青年イゴール(リック・レンツ)に助けられた。それを知ったジュリアンは、トニが急に愛しくなり、「結婚したい」と告げた。だがここで、彼はまたもや嘘をつかねばならなくなった。トニが「奥さんと話をしたい」と言いだしたからだ。一計を案じたジュリアンは、助手の看護婦(イングリット・バーグマン)を妻に仕立てあげ、トニに会わせた。そして、「妻は浮気者だ」と彼女に告げるのだった。その言葉のため、またもや嘘の上塗りをしなければならないはめになってしまい、患者で親友のハーベー(ジャック・ウェストン)を浮気の相手にして、ゴーゴーのディスコテックで4人が会う手はずをととのえた。しかし、彼の策略にもかかわらず、トニはなかなか良い返事をしない。ついに業を煮やしたジュリアンはミンクのストールをトニに贈り、結婚を承知させようとした。だがトニは、それをジュリアンの名でステファニーに贈ってしまった。喜んだステファニーは、さっそくその夜、ミンクのストールを身につけ、患者の1人サンチェス(ヴィト・スコッティ)と例のディスコテックに踊りに行った。そこで、この事件の関係者全員がバッチリはち合わせ。当然のごとくここで一騒動がもちあがり、ステファニーはトニに、真実を伝えてしまった。その翌朝、昨晩のバカ騒ぎと酔いがさめないまま、病院に出て来たジュリアンは、以外にもステファニーに恋情を打明けた。喜ぶステファニー。2人のそばには、遅そ咲きの恋を祝うかのごとく、サボテンがみごとに花開いていた。(コロンビア配給*1時間43分)
Stephanie
Julian
Toni
Harvey
Igor
Sanchez
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