芹沢直美
ホンニンシュツエン
5人の現役舞姫の等身大の姿を描くドキュメンタリー作品。監督は雨月。日本で初のストリップショーが行われてから60年。それは裸の戦後史とも言える。戦後間もない1947年、新宿。日本で初めてのストリップショーが行われた。裸の女性が舞台の上に、一瞬、ライトに照らされ、現れる。たったそれだけのことだった。しかし、焼け跡の中の日本人に、衝撃を与えた。女性のたくましさ、女性の裸の力が、抑圧された精神を解放し、自信を失った男たちに、そして日本に活力を与えたのだ。やがて、混乱から成長へ。時代の流れとともに浮き沈みを繰り返しながら、ストリップは大衆娯楽として根付いていった。そして現在…。本作に登場するのは、それぞれが個性的な5人の現役の踊り子たち。ステージの上で、生まれたままの姿で自分自身を精一杯表現する彼女たちは、こうつぶやく。「ストリップあってこその、私の人生」。華麗なショーの中には人生と生き様が詰まっている。
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。