グレンダ・ジャクソン
Herodias/Lady_Alice
発表当時イギリスでは上演禁止となったオスカー・ワイルドの『サロメ』を、彼の友人たちがワイルドのためにするという設定のもと、並行してドラマは展開してゆく。製作はペニー・コーク。監督・脚色は「ゴシック」のケン・ラッセル、撮影はハーヴェイ・ハリソン、フランス語で書かれたオスカー・ワイルド原作の翻訳をヴィヴィアン・ラッセルが担当。出演は「ニューヨーカーの青い鳥」のグレンダ・ジャクソン、「ダウンタウン物語」のダグラス・ホッジ、「熱砂の日」のニコラス・グレースほか。
1892年1月5日、ロンドンの夜、オスカー・ワイルド(ニコラス・グレース)と彼の恋人ボウジー(ダグラス・ホッジ)を乗せた馬車が、テイラー(ストラットフォード・ジョーンズ)の営む男娼の館に到着した。今宵、この館でチェンバレン卿によって上演禁止処分とされていたワイルドの戯曲「サロメ」が彼の仲間たちによって、ロンドンで初めて上演されるのだった。退廃の極みのヘロデ王(S・ジョーンズ=二役)とその王妃ヘロディア(グレンダ・ジャクソン)、予言者バプテスマのヨハネ(D・ホッジ=二役)、そしてヘロディアの娘サロメ(イモジェン・ミライス=スコット)が登場して、バプテスマのヨハネに対するサロメの愛と憎悪を軸にこの“反社会的な頽廃美”をたたえた舞台が耽美的にくりひろげられるのだった。しかし芝居が終わった彼らを待ちうけていたのは警官の逮捕の命だった…。
Herodias/Lady_Alice
Herod/Alfred_Taylor
Oscar_Wilde
John_the_Baptist/Bosie
Salome/Rose
Tigellenns/Chilvers
Pageboy
監督、脚本
原作
製作
撮影
美術、衣裳
編集
録音
セット
振り付け
字幕
翻訳、翻訳
[c]キネマ旬報社