エロール・フリン
Clay_Hardin
「放浪の王子(1937)」「鉄腕ジム」のエロール・フリンと、「永遠の処女」「鉄腕ジム」のアレクシス・スミスが主演するテクニカラー色彩西部劇で1945年作品。「高原児」のアラン・ルメイと「俺は善人だ」のW・R・バーネットの共作書下ろし脚本により、「モロッコへの道」のデイヴィッド・バトラーが監督し、「赤い家」のバート・グレノンが撮影したもの。助演は「王子と運ちゃん」のS・Z・サコール、「まごころ」のヴィクター・フランサン、「美人劇場」のポール・ケリー、「世界の母」のジョン・ラィテル、「サラトガ本線」のフローレンス・ベイツ等である。
1877年、テキサスの牧畜業者は家畜強盗団が横行するので、困りきっていた。牧畜業者の1人クレイ・ハーディンは、強盗の1人を取り押えて、その首領がサン・アントニオでダンス・ホールを経営しているロイ・スチュアートと相棒のルガールの2人であることを知った。クレイは早速サン・アかントニオに向ったが、強盗一味が途中で待ち伏せていることを察知し、歌姫ジーン・スターと彼女のマネジャーのサッシャが乗っている馬車に、強引に相乗りして敵をあざむき、無事に町へ入る。何にも知らないジーンは、スチュアートのダンス・ホールで、舞台に立った。クレイは彼女を楽屋に訪ねて行くと、その隙に部下のチャーリーが、ルガールのために殺され、スチュアートとルガールが強盗団の首領であるという証拠書類を奪われた。更にルガールは、殺害現場の目撃者サッシャを脅迫し町から追い払った。その時インディアンが蜂起したという知らせに、駐屯軍が討伐に赴いたので、その不在中クレイは臨時のシェリフに任命される。彼は直ちにサッシャを連れ戻らせ、悪漢団の本拠を襲った。ところがスチュアートとルガールは風を喰って逃亡したので、クレイは部下と共に追跡し、先ずルガールを倒し、次いで首領スチュアートと一騎打ちをして遂に屠った。彼がジーンに迎えられたことは云うまでもなかろう。
Clay_Hardin
Jeanne_Starr
Sacha_Bozic
Legare
Henrietta
Charley_Bell
Roy_Stuart
Capt._Morgan
Pony_Smith
Cleve_Andrews
[c]キネマ旬報社