サンダーボルト(1929)
サンダーボルト(1929)
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サンダーボルト(1929)

1929年公開
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「ニューヨークの波止場」「ウォール街の狼」に次ぐジョージ・バンクロフト氏主演映画で、「ニューヨークの波止場」「女の一生」のジョセフ・フォン・スタンバーク氏が最初の発声映画として監督したもの。原作は「暗黒街」のチャールズ・ファースマン氏と「ニューヨークの波止場」のジュールス・ファースマン氏とが共同執筆し、ジュールス・ファースマン氏が脚色した。撮影は「裏切者」「中華街の夜」のヘンリー・ジェラード氏で、「君恋し」「マンハッタン・カクテル」のリチャード・アーレン氏と「結婚行進曲」「罪の街」のフェイ・レイ嬢とが共演するほか、タリー・マーシャル氏、フレッドコーラー氏、ロバート・エリオット氏等も出演している。オール・トーキーと無声版とが提供される。

ストーリー

サンダーボルト(雷公)と綽名を取った兇賊が強盗及び殺人のかどでお尋ね者となってから数週間経ったが沓として行方が判らない。サンダーボルトの情婦リッチイは元来女賊でも毒婦でもないのであるが、真面目な銀行員ポップ・モーガン青年に恋されるようになってからは一日も早く泥を洗って真人間になりたいと望んでいた。官憲ではリッチィからサンダーボルトの隠れ家を知ろうとして検束したが無効だったので彼女の恋人ポップを銀行から解雇させる。リッチィはそれを自分のせいとして悲しんだが、それよりも厳しい官憲の眼を掠めてサンダーボルトがリッチィに合いに来て、リッチィの愛を奪う奴は誰でも容赦せぬと宣言したことだった。乾児の知らせでリッチィがモーガン夫人の許に移り住んでいることポップ青年と結婚しようとしていることを知った。サンダーボルトは怒り、リッチィに電話をかけて挨拶に行くと凄い文句を伝えた。恋人の身の上を気遣ったリッチィは止むなく官憲にかくと知らせた。とは知らぬサンダーボルトはポップを殺しに行って官憲の網にかかってしまった。そしてシンシン監獄の死刑囚房にぶち込まれて刑の執行を待つ身となった。サンダーボルトは女を奪った男を殺さないでは死に切れないと思った。彼の命令で乾児共はポップが勤めていた銀行にポップをおびき出し強奪と殺人との罪を被せてしまった。証拠が物を言って無実のポップは死刑を宣告され、同じ監獄のサンダーボルトと向かい合った独房に入れられた。これがサンダーボルトの復讐であると知ったリッチィだった。死んで行く身のポップとリッチィとの結婚式が監獄内で行われた時サンダーボルトはポップの無罪を証明する自白をした。彼は自らの死刑の日に再審を待っているポップを撲り殺すつもりだったが、ポップとリッチィとは少年時代からお互いに愛し合っていた仲で、サンダーボルトこそポップからリッチィを一時奪っていたのだったのを知ると、自由になる日を待っている正直な若者を殺すには忍びなかった。かくてサンダーボルトは高笑いしながら悠然と死刑台に赴いたのである。

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作品データ

原題
Thunderbolt
製作年
1929年
製作国
アメリカ
初公開日
1929年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社