監督、司会・ナレーター
今回は前作に収録しきれなかったミュージカル・ナンバーが披露されるだけでなく、コメディやドラマからの名場面が拾われている。製作はソール・チャップリンとダニエル・メルニック、追加場面監督はジーン・ケリー、ナレーション台本はレオナード・ガーシュ、タイトル・デザインはソール・バス、音楽編曲はネルソン・リドル、追加作詞はハワード・ディーツとソール・チャップリン、撮影はジョージ・フォルシー、編集はバド・フリージェンとデイヴィッド・ブリューイット、製作デザインはジョン・デ・キュアが各々担当。司会はフレッド・アステアとジーン・ケリーの2人。日本語版監修は高瀬鎮夫。パートカラー、70ミリ。1976年作品。
ストーリー
ソール・バスの楽しいタイトル・デザインで始まり、フレッド・アステアとジーン・ケリーの案内で登場するのは、29年から58年までの映画68本のハイライト・シーンと98人の懐かしい大スター達。先ずはアステアとジャック・ブキャナンが歌い踊る「バンド・ワゴン」から「ザッツ・エンタテイメント」。ジーン・ケリーのデビュー作「For me and my gal」、共演はジュディ・ガーランド、タップダンスはエリノア・パウテルの「Lady be good」。「踊るブロードウェイ」ではロバート・テイラーも歌い、「奥様は顔が二つ」ではグレタ・ガルボの初の踊り。「リリー」でレスリー・キャロンが指人形とデュエットし、「踊る海賊」ではピエロに扮したケリーとガーランドが歌います。さてここで一息、マルクス兄弟がみせるギャグは小さな船室に次から次と来訪者。果して何人入ったか? 数えて下さい。続いて「絹の靴下」からアステアとシド・チャーリスの踊り、「Lovely to look at」ではキャスリン・グレイソン歌う「煙が目にしみる」にのって、マージとガワー・チャンピオンの華麗な舞い。そして「イースター・パレード」でのアステアとガーランドのデュエット。「虹の都へ」でビング・クロスビー歌う「テンプテーション」や、「Listen darling」でデビューの可愛いガーランドも登場。「ニュー・ムーン」ではジャネット・マクドナルドとネルソン・エディが「恋人よ我に帰れ」を謳い上げ、「Girl crazy」でガーランドとミッキー・ルーニーが、トミー・ドーシー楽団と仲良く競演。二息めは、ハリウッド伝説のパイ投げ名シーン集。そしてドタバタ喜劇のローレルとハーディの名場面集と、アボットとコステロのおふざけ。笑いの後は、ケリーとデビー・レイノルズ、ドナルド・オコーナーが歌う「雨に唄えば」より「グッドモーニング」。そして名子役マーガレット・オブライエンにガーランドが聞かせる「若草の頃」。また「情欲の悪魔」ではジェームス・キャグニーと共演したドリス・デイの哀切の歌。フランク・シナトラは、「Till the clouds roll by」より「オールマン・リバー」。「錨を上げて」でケリーと、「下町天国」ではジミー・デュランテと、「上流社会」ではグレース・ケリーとお相手を。さらに彼の出演作から1シーンずつ。「人が来て、人が去る--それだけの事だ」。ルイス・ストーンの「グランド・ホテル」での名台詞。あのジーン・ハーローの顔もみえます。「風と共に去りぬ」からクラーク・ゲーブルの名場面も。ジョニー・ワイズミュラーのあの雄哮びはもちろん「類猿人ターザン」。次はパリの魅惑の作品集。「メリー・ウイドウ」ではモーリス・シュバリエが、「巴里のアメリカ人」ではケリーとキャロンが愛のデュエット。続いて、スペンサー・トレーシーとキャサリン・ヘップバーン集。さらに「上流社会」でクロスビーとルイ・アームストロングの名シーンが続く。そして再びケリーとアステアの2人だけの舞台。唄い終った2人は固く手を握り合う。(CIC配給2時間)
スタッフ
脚本
レオナード・ガーシュ
司会・ナレーター
フレッド・アステア
製作、作詞
ソール・チャップリン
製作
ダニエル・メルニック
撮影
ジョージ・J・フォルシー
音楽
ネルソン・リドル
美術
デイヴィッド・ブリューイット
美術
ジョン・デ・キュア
編集
バド・フリージェン
作詞
ハワード・ディーツ
題字