ザ・シンガー
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ザ・シンガー

1979年9月8日公開、伝記
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1977年に突然この世を去ったロックンロールのスター、エルビス・プレスリーの波乱に富んだ青春を描く伝記映画。製作総指揮はディック・クラーク、製作・脚本はアントニー・ローレンス、監督は「ハロウィン」のジョン・カーペンター、撮影はドナルド・M・モーガン、音楽はジョー・レンゼッティ、歌はロニー・マクドウェルが各々担当。出演はカート・ラッセル、シーズン・ヒューブリー、シェリー・ウィンタース、ビング・ラッセル、ロバート・グレイ、バット・ヒングル、メロディ・アンダースン、チャールズ・サイファースズなど。

ストーリー

1969年7月。インターナショナル・ホテルの前に2台の高級車が止まり、中からサングラスをかけたエルビス・プレスリー(カート・ラッセル)が現れ、群がるファンをよそにホテルの一室へと消えた。部屋でテレビの画面を見つめる彼。妻のプリシラ(シーズン・ヒューブリー)が訪ねてきても、どこかよそよそしく、テレビを見つめたままだ。テレビでは、9年ぶりにはじまるエルビスのライブ・ショーに関するコメントを報じているのだ。彼は、今、そのショーのことで頭がいっぱいだった。1945年、ミシシッピー州のペロ。生まれてまもなく死亡した双生児の兄ジェシーの墓参りをする10歳のエルビス。彼は母グラディス(シェリー・ウィンタース)の愛情を一身に集め、幸せな日々を送っていた。13歳の時、テネシー州のメンフィスに移ったエルビスは、ヒュームズ高校でギターの弾き語りを得意とし、女性徒たちの人気を集めた。そしてガールフレンドのボニー(メロディ・アンダースン)にすすめられて校内バラエティ・ショーに出演し、みごと優勝する。1953年、高校を出たエルビスは、トラックの運転手として働きはじめるが、母の誕生祝いに近くのサン・レコードでパーソナル・レコードマイ・ハッピネスを吹き込んだ。黒人のフィーリングをもつと興味をもたれた彼は、1年後、社長のサム(チャールズ・・サイファーズ)の立ち合いでザッツ・オール・ライトを吹き込み、この時のエルビスのアクションに目をつけたトム・パーカー大佐(パット・ヒングル)は、彼のマネージメントを引き受けた。そしてメンフィスのローカル局からテネシー州一帯に、そしてRCAビクターへの移籍、ハートブレイク・ホテルの発売、TVエド・サリバン・ショー出演、ハリウッドの映画会社と長期契約と、またたく間に人気タレントになっていった。1958年、軍隊に召集されることになり、不安を抱いている時、最愛の母グラディスが亡くなった。軍隊,で西ドイツに行った彼は、14歳の少女プリシラと知り合い、彼女の両親に結婚の承諾を得た。除隊後22歳になったプリシラと結婚し、1年後に娘リサが誕生したが、マンネリした生活に不満をもち、徐々に彼の行動はすさんでいった。そしてプリシラとの間にいつしか深い溝ができていく…。1969年、エルビスはラスベガスのショーにそなえ、グループとレッスンを重ねた。そして、インターナショナル・ホテルの夜、白い衣裳でステージに立ったエルビスには、昔の熱気が甦えり、観客はおしみない拍手を送るのだった。

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作品データ

原題
The Singer
製作年
1978年
製作国
アメリカ
配給
東宝東和
初公開日
1979年9月8日
製作会社
ディック・クラーク・プロ作品
ジャンル
伝記


[c]キネマ旬報社