伊原剛志
イチロウ
「築地魚河岸三代目」の俳優・伊原剛志が製作総指揮・主演を務めたショートフィルム。アメリカを舞台に、家出した小学生と日本人旅行者のふれあいを描くヒューマンドラマ。監督は、短編「DAY’S EYE」の中村哲平。Short Shorts Film Festival & Asia 2009コンペ出品作品。
アメリカ。両親と暮らす8歳の小学生のアレックス(スカイラー・アレクサンダー)は、父親とうまくいかず、仕事が忙しい母親とはすれ違いの日々を過ごしていた。心のよりどころはイタズラ仲間の友人たちだけだったが、彼らには愛にあふれた家族があった。こうして孤独感を募らせていたアレックスは、ある日、誰にも内緒で家を出る。必要とされているという実感を得るために、1人でおじいちゃんを訪ねることにしたのだ。アレックスは、テレビで見た“自分探しの旅”をすることで、何かが変わると信じていた。アレックスはおじいちゃんの家までの道中の砂漠で、1人の日本人旅行者(伊原剛志)と出会う。その男は一郎と言い、ある目的のためにアメリカを訪れていた。アレックスと一郎の出会いは、やがて数奇な運命に導かれていく。
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