エリック・ストルツ
Martin
ハエ男の恋人の胎内に宿っていた彼の子供の成長を描くシリーズ第2作。エグゼクティヴ・プロデューサーはスヂュワート・コーンフェルド、製作はスティーヴン=チャールズ・ジャフィ、監督は本作品がデビューとなるクリス・ウェイラス。ミック・ギャリスの原案を基に、彼自身とジム&ケン・ホイート、フランク・ダラボンが脚本、撮影はロビン・ヴィジョン、音楽はクリストファー・ヤングが担当。出演はエリック・ストルツ、ダフニ・ズーニガほか。日本版字幕は岡枝慎二。カラー、ビスタサイズ。ドルビーステレオ。1989年作品。
バートック産業の要塞のような科学研究所で誕生した赤ん坊、それは巨大な昆虫の卵のようなものから殼を割って産まれ出た。マーティン・ブランドルと名付けられたその赤ん坊は、遺伝子レベルで人間とハエのそれが混ざりあったミュータントで、異常なスピードで育ってゆき、脳の発達も早い天才児であった。研究所の社長アントン・バートック(リー・リチャードソン)のもとで10歳の体格に成長したマーティン(ハーリー・クロス)は、ある日可愛がっていた犬がベイ17という場所にあるテレポットの中に入れられ、変わり果てたおぞましい姿で再び現われ出たのを偶然目撃し、大きなショックをうける。5歳の誕生日を迎え、すでに成人の体に成長したマーティン(エリック・ストルツ)は、バートックから彼の実父があのテレポットを発明したことを知らされ、自分もそれを利用した転送実験に取り組むことを決意する。やがて彼は研究所のコンピューター・プログラマーのベス・ローガン(ダフニ・ズーニガ)と出会い、恋におちた2人は夜中、2人だけの実験を進めてゆくが、その間にもマーティンの体は確実に変化し続けていた。そしてついに彼の変身は始まり、ベスが研究所をクビになったことで物理的にも心理的にも追いつめられた彼は、自分が実験動物なみの監視の中にいることを知り研究所を脱出、ベスとともに父の死の状況を知る唯一の男スタシス・ボーラン(ジョン・ゲッツ)のもとを訪ねるが、彼はマーティンの何の助けにもならなかった。見かねたベスの連絡で彼が研究所に運び込まれた時、その体はすっかり巨大なマユにくるまれていた。そして深夜、巨大昆虫となってマユから現われ出た彼は、科学者を殺し、保安隊と戦い、バートックへの復讐を実行する。そしてバートックと共にテレポットに入り、遺伝子組み換えの転送を果たしたマーティンは、人間の姿となってそこから現われ出る。一方のバートックは巨大な醜い昆虫と化し、彼は秘かに誰知らぬ実験室へと葬られるのだった。(20世紀フォックス配給*1時間45分)
Martin
Beth
Bartok
Stathis
Shepard
Jainway
Scorby
Ronnie
10-year-old Martin
4-year-old Martin
監督
脚本、原案
脚本
脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社