
カリフォルニアのとある街が、世にも不思議な怪物に襲われるという怪獣映画。製作・編集はジョージ・フォルシー・ジュニア、製作はジェームズ・C・オロウク、監督・脚本は「ブルース・ブラザース」のジョン・ランディスで、これは彼の初の35ミリ作品。撮影はボブ・コリンス、音楽はデイビッド・ギブスン、メイクはリック・ベイカーが各々担当。出演は監督のジョン・ランディス、ソール・ケイハン、ジョセフ・ピアンタドーシ、エリック・アリソン、エンリカ・ブランキーなど。
ストーリー
カリフォルニアのとある街。ある日、大事件が発生する。年に1度のピクニックに出かけた住民たちが、全て何者かに惨殺されたのである。事件の現場には、バナナの皮がどういうわけか散乱していた。調査に乗り出す警察。TVでは、大事件としてニュース・ショーで特集される。死体は239体以外は全部無残にバラバラにされていた。そこで、バラバラ死体は何人分になるか、正解に近い数字を寄せて来た者にケンタッキー・フライド・チキンのディナー・セットとコカ・コーラのパックを贈る、と視聴者に語りかけるニュース・ショーのキャスター。数週間が過ぎ、この何者かによる殺人の犠牲者が789人にものぼった。人類学者の調査の結果、犯人は人間ではなく類人猿に近い生物であることが判明。その怪物が住むと思われる洞窟へ侵入する人類学博士。人人が見守る中、怪物が突如現われ、その場を混乱させ街へと姿を消した。怪物は、ミルクを常食とし、バナナばかりでなくチョコレートやアイスクリームを好んで食べる甘党であることが判明。街を荒し続ける怪物は、マックィーン主演の「絶対の危機」や「最後の海底巨獣」などを上映している劇場にまで出没。犠牲者はさらにふえるが、ウィーノ警部(ジョセフ・ピアンタドーシ)率いる警察隊も必死だ。遂に怪物を高層ビルの屋上へと追いつめた。やがて怪物は警察隊に射殺され、ビルの層上から落ちてゆくのだった。そのころ、野原にある怪物の住んでいた洞窟からは、姿を消していた人類学博士が、怪物の子どもを抱いて出てくるのであった。
スタッフ
監督、脚本
ジョン・ランディス
製作
ジェームズ・C・オロウク
製作総指揮、編集
ジョージ・フォルシー・ジュニア
撮影
ボブ・コリンズ
音楽
デイヴィッド・ギブスン
特殊メイク
リック・ベイカー
字幕
大久保賢
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
[c]キネマ旬報社