クリストファー・ランバート
Salvatore_Giuliano
第2次大戦中から戦後にかけて実在したマフィアの実力者の姿を描く。製作はマイケル・チミノ、ジョーン・カレリ、エグゼクティヴ・プロデューサーはシドニー・ベッカーマン、製作・監督はマイケル・チミノ。共同製作はジョーン・カレリ、マリオ・プーゾの原作をスティーヴ・シェイガンが脚色。撮影はアレックス・トムソン、音楽はデイヴィッド・マンスフィールド、編集はフランソワーズ・ボノが担当。出演はクリストファー・ランバート、テレンス・スタンプほか。
1940年代のシチリア。飢えた農民たちに土地を与えたいという理想をもつ若者サルヴァトーレ・ジュリアーノ(クリストファー・ランバート)は親友のアスパヌ・ピショッタ(ジョン・タトゥーロ)と共に金持ちだけを狙った盗みを働いていた。マフィアのドン・マジーノ(ジョス・アックランド)は、そんなジュリアーノに目をつけ、自分の下で働かないかと勧めるが、ジュリアーノは、名付親のアドニス教授(リチャード・バウアー)を通じて断わった。ドン・マジーノは、シシリーの“影の政府”とも呼ぶべきマフィアの大統領といった存在だった。ジュリアーノは、農民のために、行動を続けた。久しぶりに会った恋人ジョヴァンナ(ジュリア・ボスキ)、それに兄シルヴィオ・フェッラらといっしょに農民の意識を改革しようとしていた。フェッラは共産主義者で農民運動のリーダーである。ワインの配達夫を装って、留置所を襲い、テラノヴァ(デリック・ブランシュ)をはじめとする山賊たちを解放し、彼らを仲間になるように誘った。数日後、ジュリアーノをリーダーとする群盗団が生まれた。ジュリアーノたちの勇姿に、シシリーの多くの人々が快哉を叫んでいた。ドン・マジーノは、そんなジュリアーノを、ただ眺めていたが、法務大臣は、その金が共産党に流れてフェッラの人気が高まることを恐れた。アスパヌが愛人にしているカミッラ公爵夫人(バーバラ・スコヴァ)の小間使いから得た情報をもとに、公爵家の宝石を手に入れる。そんなことがあってから、ドン・マジーノの配下が動き、彼は、ジュリアーノにある取り引きを申し出た。それは、ジュリアーノが結婚をとりかわしたジョヴァンナとアメリカに移住することを知り、渡米の特赦を与える代わりに今度の選挙で共産党に投票しないように農民を威嚇するというものだった。この取り引きのバックには法務大臣や枢密卿までが絡んでいた。メーデーの日、共産党と農民の一団が狙いうちされ、フェッラが殺され、ジュリアーノは憎まれる存在になった。ドン・マジーノらに裏切られたと知った彼は復讐を誓い、実行してゆく。先に米国に渡ったジョヴァンニを追って彼も出発しようとした時、ドン・ マジーノに寝返ったアスパヌが、ジュリアーノに銃口を向けるのだった。
Salvatore_Giuliano
Borsa
Don_Masino_Croce
Aspana_Piscitta
Professor_Hector_Adonis
Cannilla_Duchess
Giovanna_Ferra
監督、製作
原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
脚色
字幕
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