ジョーン・フォンテーン
Susan_Darell
「ジェーン・エア」「永遠の処女」のジョーン・フォンテーンが「愛の勝利(1939)」「らせん階段(1946)」のジョージ・ブレントと共に主演する喜劇で、「ラブ・レター(1945)」「遥かなる我が子」のハル・B・ウォリスの1945年作品。トーマス・モンローとラスロ・ゴログがストーリーを書き卸し、2人がリチャード・フローノイと協力脚色し、「新婚第一歩」「晴れて今宵は」のウィリアム・A・サイターが監督し、「スイング・ホテル」のデイヴィッド・エーベルが撮影した。助演は日本には初めてのデニス・オキーフ、「五番街の出来事」のドン・デフォー、「新婚第一歩」のリタ・ジョンソン、「スイング・ホテル」のウォルター・エイベル等。
飛行機製作会社の重役リチャード・エインクは、女優スーザン・ダーレルに求婚し、承諾を得たので大喜びである。ところが彼女のアパートには、永久に愛するスーザンへ、ロジャーより、と彫ったシガレット入れがある。ピアノの上には狩猟服の若者の写真がある。さらに詩人らしい男の写真もある。スーザンの説明で、ロジャーは彼女の別れた夫で芝居のプロデューサー、バートンであること、詩人はビル・アンソニー、もう1人は西部の木材王マイク・ウォードであること、3人が彼女を等しく愛していることが分かった。リチャードは3人を招待し、男ばかりの晩さん会を開いた。ロジャーの話によると、彼はスーザンをブロードウェイの人気女優に仕立て、彼女と結婚した。次の芝居の出資の件で、夫婦は争い、その結果スーザンはリノへ行って離婚してしまった。というのである。マイクの話によると、彼はノリから帰ってきたばかりの彼女と結婚したが、芝居出資の件でロジャーと彼女と3人の間がうまく行かず、婚約を解消したーというのである。ビルの話によると、セントラル・パークのベンチで隣り合わせに腰かけて、愛と結婚の話を語り合ったのが彼女で、彼は戯曲を書き上げ、マイクの出資で、ロジャーの演出で、彼女が主演すると決まった時、彼女が彼を酔っぱらわせて結婚式を挙げようと企んだが、どたん場で、良心に目覚めた彼女は式を挙げなかった。--というのである。4人の男は各々考えに沈んだ。そして各々タクシーに乗って立ち去った。4台のタクシーはスーザンのアパートの前に止まった。考えに沈んだ彼らが到着した結論は、スーザンの結婚であったのだ。しかしリチャードもマイクもビルも運をとり逃がした。スーザンはロジャーと再結婚したのである。
Susan_Darell
Roger_Berton
Bill_Anthony
Mike_Ward
Mona_Kent
Richard_Ailken
Chick
Nancy
監督
脚本、脚色
脚本、脚色
製作
撮影
編集
作曲
脚色
[c]キネマ旬報社