パトリック・スウェイジ
マックス
絶望してカルカッタにやって来たアメリカの青年医師がスラム街で暮らすうちに再び人生の意義を見いだしていく、ドミニク・ラピエールの小説「歓喜の街カルカッタ」の映画化。製作・監督は「ミッション」のローランド・ジョフェ、共同製作はジェイク・エバーツ。脚本は『小さき神の作りし子ら』(映画タイトル「愛は静けさの中に」)の劇作家マーク・メドフ、撮影は「ミシシッピー・バーニング」のピーター・ビジウ、音楽は「バグジー」のエンニオ・モリコーネが担当。製作30周年、故パトリック・スウェイジ生誕70周年に合わせて、2022年2月11日より、4Kデジタルリマスター版でリバイバル上映。
ひとりの少女の命を救えなかったことから医師としての自分の無力さに打ちのめされたマックス(パトリック・スウェイジ)は、空虚な心を埋めようとカルカッタにやって来た。街の支配者ガタク(シャマナン・ジャラン)の息子アショカ(アート・マリク)に殴られた彼は、貧しい人々が集まる「シティ・オブ・ジョイ(歓喜の街)」と呼ばれる街の診療所に運ばれる。経営者のジョアン・バシール(ポーリン・コリンズ)は彼を医者と知り、手伝ってくれるように頼むが、マックスは相手にしない。一方、生活の糧を求めてこの街にやって来たハザリ(オム・プリ)とその家族は路頭に迷っていたが、ガタクに懇願し、人力車を引く仕事にありつく。パスポートをなくし帰るすべも失ったマックスは診療所を手伝い始めたが、軌道に乗り出した途端、アショカから家賃の値上げ要求を受ける。ハザリもまた人力車を取り上げられ、困った彼は家族と共に診療所に身を寄せる。アショカの嫌がらせは日毎に強まり、やがて暴動が起こった。住民たちが権力と暴力に無気力になっていく中、ハザリはついに立ち上がり、他の住民たちも彼に続く。そこへ、大雨が降り、街は大洪水の中に埋もれていく。足を取られたマックスを救うハザリたち。医者として自分自身を取り戻したマックスは街に残ることを決意し、街の復興に努めるのだった。
監督、製作
脚本
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
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