支那ランプの石油:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
支那ランプの石油
支那ランプの石油
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支那ランプの石油

1935年公開
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アリス・ティスデール・ホバート作の同名小説の映画化で、「ヘル・ビロウ」のレアード・ドイルが脚色し「春の夜明け」と同じくマーヴィン・ルロイが監督、トニー・ゴーディオが撮影したもの。出演者は「太平洋攻防船」のパット・オブライエン、「春の夜明け」のジョセフィン・ハッチンスン、「最初の接吻」のジーン・ミューア、「灼熱のタイヤ」のライル・タルボット、「春なき二万年」のアーサー・バイロン、「お姫様大行進」のジョン・エルドレッジ、駒井哲等。

ストーリー

アメリカの青年スティヴン・チェースはある大きな石油会社員として中国へ派遣された。希望に燃えた彼は、苦心の結果、石油の売れ行きを増すランプを発明したが、会社はそれを勝手に会社側の名で売り出した。若い彼は意に介することもなく代償に休暇を貰って横浜に旅行し、郷里からくる許嫁を待っていた。所が女は中国奥地の淋しい生活を嫌って簡単に電報1本で拒絶してきた。失意を酒で紛らわせていた彼はホテルでその夜会ったばかりのヘスターに結婚を求めた。彼女は父が死んでたった1人東洋に取り残された娘だった。彼らは結婚して中国に渡りやがて本当に愛し合うようになっていった。スティヴンは仕事に熱心だったが会社は身勝手な政策を取るだけで彼はさらに辺鄙な奥地へ転任を命ぜられた。その頃ヘスターは妊娠していた。子供が生まれんとする晩、火事があって、会社の石油タンクが危険に瀕したので、スティヴンは妻子を医者に任せて飛び出しタンクを無事に救い得た。しかしそのため生まれてすぐ死んだ子供の死に目にも会えず、会社はかえって、彼の独断的素行を責め、ヘスターは妻子よりもタンクを大事にする夫の愛を疑うようになった。その頃スティヴンの親友ジムは会社の冷酷な方針を快しとせず辞職の上帰国した。こんな事から彼も辞めたいと思ったが休暇でニューヨークに帰って路頭に迷ったジムを見るとそれもできなかった。中国へ帰ると又困難な錦蘭へ転任した。ここでドンとその妻のアリスが彼らと親しくなったが、上の命によってドンを首にせねばならなかった。これはヘスターを非常に怒らせた。そのうえ彼女はドン夫妻の子バンシィを愛して彼がコレラにかかった時は、自分の身も忘れて看病したほどだったのである。その地方に共産党のゲリラが猛烈な勢いでのさばり、ついに会社は包囲され公金は軍用金に出せとスティヴンは脅迫された。だが彼はマカーガーと共に金を守って逃げ、マカーガーは敵弾に倒れたが、金は無事であった。それにも関わらず会社は彼が政策に応じないという理由で仕事を与えなかった。ヘスターはたまりかね、彼女がニューヨークで秘かに特許を得ておいた夫発明のランプを会社が無断で発売している事を告訴した。驚いた会社は早速スティヴンに重要な椅子を与えたが、それが妻の計らいだとは彼は少しも気づかなかった。

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作品データ

原題
Oil For the Lamps of China
製作年
1935年
製作国
アメリカ
初公開日
1935年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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