ケーリー・グラント
Victor_Rhyall
ヒュー・ウィリアムスとマーガレット・ウィリアムズ夫妻の舞台劇を原作者夫妻が共同で脚色し、「無分別」のスタンリー・ドーネンが監督したコメディ。撮影は「ビスマルク号を撃沈せよ!」のクリストファー・チャリス、音楽をノエル・カワードが担当。出演は「ペティコート作戦」の、「悲愁(1959)」のデボラ・カー、「サンダウナーズ」のロバート・ミッチャム、「スパルタカス」のジーン・シモンズら。
リオール伯爵ビクター(ケーリー・グラント)と、彼の妻ヒラリー(デボラ・カー)の広大な館リンレー・ホールは、観光客に開放されている英国の大邸宅の1つである。彼らの幸福な結婚生活にとって、ここを訪れる観光客などは大した妨げにならなかった。このおだやかな生活もアメリカの石油王チャールズ(ロバート・ミッチャム)が邸宅の夫妻の私室にまで侵入してヒラリーにあった時、中断された。彼はヒラリーに一目惚れして、ロンドンまで会いにくるように説きふせようとする。ヒラリーはチャールズに帰るようにすすめるが、チャールズは彼女が時々ロンドンの美容院に行くことを知ってしまった。ヒラリーもまた、チャールズを忘れることができず、ついにロンドンの美容院へ行くことをきめ、かつてビクターと恋におちた向こう見ずな友ハティ(ジーン・シモンズ)の家に泊まるように手配した。一方チャールズはロンドンの一流美容院を調べヒラリーのくるのを待ち伏せた。そして彼はヒラリーを昼食に誘い、華やかな夕べを過ごす。ある明け方、ヒラリーはハティのアパートへ戻った。ハティはリンレー・ホールにビクターを訪れ、ヒラリーとチャールズに電話をかけ、リンレー・ホールに招待し、その上ロンドンにいるヒラリーを送ってくるように頼んだ。ヒラリーはチャールズと帰ってきた。この表面親しい2人も誰がヒラリーを手に入れるかを決闘によって決めようということになった。そして、ビクターは肩をうたれた。ヒラリーはビクターを看護しながら、彼の愛情の深さに新に心をうたれた。ビクターは彼女に最後の決心をする前に試みに3ヵ月間チャールズと過してみてはどうかといった。が、彼女の心は決っていた。ハティはチャールズと共に、落ちついた生活を新たに始めようとするビクターとヒラリーを残して、たちさった。
Victor_Rhyall
Hilary_Rhyall
Charles_Delacro
Hattie
Sellers
監督、製作
脚本
脚本
撮影
音楽
美術
編集
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