グレゴリー・ペック
Philip_Schuyler_Green
反ユダヤ主義に対して果敢な挑戦を行なったジャーナリストの姿を通し、アメリカ社会の恥部を描く。1947年度アカデミー作品賞、監督賞、助演女優賞(セレステ・ホルム)を受賞。製作はダリル・F・ザナック、監督は「ラスト・タイクーン」のエリア・カザン、原作はローラ・Z・ホブスン、脚本はモス・ハート、撮影はアーサー・ミラー、音楽はアルフレッド・ニューマンが担当。出演はグレゴリー・ペック、ドロシー・マクガイア、ジョン・ガーフィールド、セレステ・ホルムなど。
妻に先立たれ、幼い息子トミー(ディーン・ストックウェル)と老いた母(アン・リヴェール)との暮らしが続く人気ライターのフィリップ、通称フィル(グレゴリー・ペック)は、週刊スミスの編集長ミニフィ(アルバート・デカー)の招きでカリフォルニアからニューヨークに移り、早速反ユダヤ主義の記事を依頼された。この記事の発案者は、ミニフィの姪キャシー(ドロシー・マグワイア)で、フィルは彼女に心を動かされる。ともかく今回の仕事は厄介だった。幼馴染みでユダヤ人のデヴィッド(ジョン・ガーフィールド)に相談しようかとさえ悩んだ末、フィルは自分自身でユダヤ人になり切ることにする。社の幹部との昼食会で、ユダヤ人だと名乗ったため、噂はあっと言う間に広まった。真実を知っているのは、母、トミー、ミニフィ、キャシーだけだ。フィルの秘書も実はユダヤ人だが、それが知れると雇ってもらえなかったとフィルに告白する。フィルがユダヤ人と知ると、人々は急によそよそしくなる。そんなおり、社の同僚のアン(セレステ・ホルム)のパーティに出席し、フィルはキャシーに求婚する。そしてキャシーはフィルを姉ジェーン(ジェーン・ワイアット)に紹介するため、コネチカットの家を訪れたりしていると、デヴィッドが帰国。彼をユダヤ人だからと罵ったり、フィル達のハネムーン先のホテルがユダヤ人を理由にキャンセルしたりと、現実にこの問題は大変根深かった。このことがこじれ、フィルとキャシーの間にも溝ができた。そしてようやくフィルの記事が発表された。内容の素晴らしさが評価されると共に、実はユダヤ人でなかったとフィルに対する見方も変わる。差別や偏見に目をそむけていたキャシーは、デヴィッドに悩みを打ち明け、彼の助言でフィルとやり直しを決意。デヴィッドもコネチカットの山荘をかりて人生をやり直す決心をした。
Philip_Schuyler_Green
Kathy_Lacey
David_Goldman
Anne_Dettrey
Mrs.Green
Elaine_Wales
John_Minify
Jane
Dr.Craigie
Proffessor_Lieberman
Lew_Jordan
Bill_Payson
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽
美術
美術
字幕
[c]キネマ旬報社