ジョエル・マクリー
Ramsay_MacKay
「セイルムの娘」に次いでフランク・ロイドが製作・監督した大作である。ステュアート・N・レイクが書き下ろしたストーリーをサイレント時代の有能脚色者の一人たるポール・ショーフィールドが「西部の旋風」のジェラルド・ジェラティおよび劇作家のフレデリック・ジャクスンと協力脚色した。主演者は「この三人」「膝にバンジョウ」のジョエル・マクリー、「山は笑う」「ワイキキの結婚」のボブ・バーンズおよび「海の魂」「若草物語(1933)」のフランセス・ディーで、「テキサス決死隊(1936)」「報道戦」のロイド・ノーラン、「科学者の道」のヘンリー・オニール、「平原児」のポーター・ホール、「薔薇はなぜ紅い」のロバート・カミングス、「深夜の星」のラルフ・モーガン、「街は春風」のメアリー・ナッシュ、「罪じゃないわよ」のジョン・マック・ブラウン等が助演している。キャメラは「たくましき男」「青春ホテル」のテオドル・スパークールが、音楽はビクター・ヤングが、それぞれ担当した。
1840年には米大陸を東から西へ横断する鉄道は、ニューヨーク州バタビアまでしかできていなかった。通運会社ウェルス・ファーゴ商会の経営者ヘンリイ・ウェルスは大陸横断の交通路を開拓する野心を持っていた。腹心の部下ラムゼイ・マッケイの献身的努力によって、彼の野心は着々と実行された。仕事に身を捧げたラムゼイは、生れながらの広野の放浪者ハンク・ヨークの友情と、可憐なジャスティン・プライアの愛に心を慰められていた。彼女は南部の豪商の娘に生まれラムゼイを深く愛していたが、母親プライア夫人は家柄のない彼との結婚を喜ばなかった。しかしラムゼイがハンクと一緒にウェルズの命を受けてカリフォルニア州開拓に赴いた時、ジャスティンは単身サンフランセスコにラムゼイを訪ねて二人は結婚した。金鉱採掘の景気に乗ってウェルズ・ファーゴ商会の業績はますます上がり、米大陸横断の交通路もラムゼイの努力によってようやく完成した。1861年、南北戦争が始まるとラムゼイはリンカーンの命を受けて北軍のために金の輸送につとめた。その頃プライア夫人はサンフランセスコにジャスティンを訪れていたが、婿が北軍のために働くのを喜ばず、ジャスティンに手紙を書かせて、金の輸送路を南軍に知らせようとした。しかしジャスティンは夫を裏切るに忍びず、その手紙を捨てたが、夫人はそれを拾ってかつてジャスティンに求婚した南軍の将校タルボット・カーターに送った。タルボットはラムゼイ一行を襲って激戦の末戦死した。彼の懐中からジャスティンの手紙を発見したラムゼイは、妻と別れる決心をした。彼女は母親に伴われ、娘アリスを連れてセントルイスに帰り、まもなく男の子が生まれた。やがて南北戦争が終わりプライア夫人はこの世を去り、ラムゼイはウェルズ・ファーゴの副社長になった。彼の表彰式がセントルイスで行なわれるのでそれに出席したラムゼイは、娘アリスにせがまれて彼女の誕生祝いに出ていった。そして彼は何年ぶりかでジャスティンに再会した。会ってみれば別れられぬ二人であり、手紙は母親の出したこともわかって、マッケイ一家には再び幸福な月日が訪れた。
Ramsay_MacKay
Hank_York
Justine_Pryor
Dal_Slade
Henry_Weells
Mrs._Pryor
Nicholas_Pryor
Talbot_Carter
James_Oliver
William_Fargo
John_Butterfield
Dan_Trimball
Bradford
Ingalls
Ward
Edwards
Alice_MacKay
Lucy_Dorsett_Trimball
Lincoln
監督、製作
原作
撮影
音楽
音楽監督
アソシエイト・プロデューサー
歌
歌
脚色
脚色
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