パトリック・ウェイン
Sinbad
魔法使いに呪いをかけられた王子を救うべく、極地の謎の秘境へ旅立つシンドバッドの冒険を特撮で描くシリーズ第3弾。製作はチャールズ・H・シニアとレイ・ハリーハウゼン、監督は「マーベリックの黄金」のサム・ワナメイカー、脚本はビヴァリー・クロス、原案はビヴァリー・クロスとR・ハリーハウゼン、撮影はテッド・ムーア、特殊効果はR・ハリーハウゼン、音楽はロイ・バッドが各々担当。出演はパトリック・ウェイン、タリン・パワー、マーガレット・ホワイティング、ジェーン・シーモア、パトリック・トラフトン、カート・クリスチャン、ダミアン・トーマスなど。
船乗りシンドバッド(パトリック・ウェイン)はシャロックの港に船を着けた。王の世つぎカシム王子(ダミアン・トーマス)に再会するためだ。だが王子はまま母で魔法使いのゼノビア(マーガレット・ホワイティング)に呪いをかけられ、まだ王位についていない。ゼノビアは実子ラフィ(カート・クリスチャン)を王位につかせようと、カシムを魔法によりヒヒに変えてしまったのだ。この呪いを解く方法はただ一つ、カスガルの隠者メランシアス(パトリック・トラフトン)を訪ね、解決策を請うこと。シンドバッドはヒヒと化したカシム、その妹ファラー姫(ジェーン・シーモア)らと共にカスガルへ向け出帆した。そしてついに、メランシアスと彼の娘ディオーネ(タリン・パワー)と出会う。この魔法を解くには北方浄土のアリマスピ族の神秘にたよるしかない。このメランシアスの言葉と共に、一行は水に閉ざされた幻の秘境への危険な航海に旅立った。一方、ゼノビアは魔法で一行がアリマスピ族のピラミッド聖堂へ行くのを知る。金属製の巨像ミナトンに生命をふきこみ、ラフィと共に一行を追うゼノビア。雪嵐吹く北極の中、秘境に着いたのは、彼女の方が先だった。しかし、ミナトンの力で無理矢理ピラミッド聖堂に入ったため、ミナトンの力はつき、石壁が崩れ、聖堂内の温度に異変が生じる。シンドバッド一行がやがて到着するや否や、ラフィは一行に襲いかかった。取っ組みあったまま階段を落ち、自らのナイフをあやまって刺し死ぬラフィ。温度は変わり出した。一刻の猶予もない。カシムは、太陽の光の滝の中に入り、元の姿に戻った。だが、氷の中に眠る虎にのりうつったゼノビアは、一行を襲う。恐るべき死闘。だが、傷つきつつも、シンドバッドが勝った。やがて、シャロックにて、カシム王子の世つぎが行なわれるのだった。
Sinbad
Dione
Zenobia
Farah
Melanthius
Rafi
Kassim
監督
脚本、原案
原案、製作、特殊効果
製作
撮影
音楽
編集
字幕
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