クララ・ボウ
Bernice(Bunny)O'Day
「高等恋愛術」「女房盗塁」と同じくフランク・タトルが監督したクララ・ボウ主演映画で、「極楽島満員」「青春来る(1931)」のジョージ・マリオン・ジュニアが書き下ろした原作を「駄法螺成金」のヴァイオラ・ブラザース・ショーアと「月光の曲」のソールズベリー・フィールドとが共同脚色した。カメラは「極楽島満員」「ラヴ・パレイド」のヴィクター・ミルナーの担当。助演者は「恋愛四重奏」のノーマン・フォスター「青春来る(1931)」のステュート・アーウィン、「略奪者」のハリー・グリーン、「浮気発散」のディキシー・リー、セルマ・トッド、モーリス・ブラック、シー・バット・コリンス等である。
ニューヨークのある劇場の案内係の女給バーニス・オデイは仲間の女給で親友のドロシー・ポッターとひとつ部屋を借り手済んでいる。ある日のことバーニスは2人の男性と近づきになった。紳士のダグラス・セイヤーに彼女は恋した。水夫のオール・オルセンは彼女に恋した。オルセンは最近死んだだ伯父の遺産相続者となったが航海にでなければならなかったのでバーニスに2つの鍵を預けた。1つはバーク街にある大邸宅の鍵で1つはロールス・ロイスのだった。で、バーニスはドロシーと共に下宿を引き払って引っ越しして来ると、驚いたことには先代が使っていたという使用人が色んな道具を携えて続々とやって来た。そのなかのチャーリーという男が自分が万事心得ているからと言って采配を振るった。お客が雪崩れ込んだ。バーニスがようやくのことで自分が博奕屋の女将になっていることに気づいた。オルセンの伯父というのは四角頭のオルセンという博徒だったのである。ところがある晩強盗団が襲来したため大評判がたったので、バーニスとドロシーは劇場の方をくびになった。この強盗団の狩猟こをバーニスが金持ちの紳士だと信じているダグラスだった。翌日ダグラスはバーニスを口説いた。彼女が結婚するのでなけらば嫌だと言うと、離婚は容易だと思ってダグラスも同意した。かくて2人の結婚生活が始まったがそのうちダグラスは大胆な仕事を思い立った。マキシー・ミンディルが経営している映画劇場で有名な映画俳優が実演をやった時、突如消灯され再び転倒された時にはスターがかけていた効果な宝石類が紛失していた。ところがその日バーニスはその劇場に友達を訪ねていてその宝石類を見て来たのである。で翌日良人のダグラスが彼女にダイヤの指輪を与えると、彼女はそれがスターの持ち物であることを看破し、良人が強盗であることがようやく判った。今は妻を愛していることを自覚したダグラスは高飛びしなければならなくなったので離婚を申し出たが彼女は承知しない。ドアにノックの音がするとダグラスは逃れた。それはオルセンだった。バーニスは警官に捕らえられダイヤが証拠で彼女が有罪とされそうになったのでダグラスは自首した。ダグラスが刑期を終えて出獄し、バーニスと共に劇場に勤めるようになった頃、水夫だったオルセンは2代目四角頭のオルセンとして有名な博徒となっていた。
Bernice(Bunny)O'Day
Douglas_Thayer
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Curly
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Romeo
Wilkie
Charlie
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