1970年代後半、ニューヨークで公然とセックスを楽しめるナイトクラブをオープンさせた男の生き様と、スワッピング文化の栄華と衰退を描いたドキュメンタリー。製作・監督はTVドキュメンタリーなどを手掛けてきたマシュー・カウフマンと、ジャーナリストのジョン・ハート。1977年、不況や治安の悪化によりニューヨークはどん底状態にあった。しかし、市が財政崩壊の危機に直面している中、夜の世界を彩るナイトクラブは空前の盛り上がりを見せていた。ミッドタウンのディスコ“スタジオ54”には、コカインでハイになったセレブが集まり、ダウンタウンのライヴハウス“CBGB”には、社会に対する不満や怒りをぶちまけるパンクロッカーたちが、そして保守的なアッパー・ウエスト・サイドの芸術的建造物“アンソニア”の地下にあるナイトクラブ“プレイトーズ・リトリート(プラトンの隠れ家)”には、ごく普通のカップルたちが集い、ダンスフロアーで踊り、プールで泳ぎ、見知らぬ相手とのフリーセックスを楽しんでいた。オーナーであるラリー・レビンソン独自の発想から火がついた“プレイトーズ・リトリート”は、個人的な快楽を求める自己中心的な世代に支持され、公然とセックスを楽しめる場所として急速にその名が知れ渡っていく。階層に縛られることなくどんな人でも歓迎し、カップルたちはたったの35ドルで、この“裸の楽園”に足を踏み入れることができた。ラリーやそこに集う者たちにとって“プレイトーズ・リトリート”はユートピアだった。中には、「タイムマシーンのように忘却の彼方へ連れ去ってくれる場所だった」と言う者もいる。しかし1985年、恒例のニューイヤー・パーティ直前、市当局から閉鎖処分とされた“プレイトーズ・リトリート”は、その8年に及ぶ華やかな幕を閉じることになる……。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
キャスト
プロフェッサー・アーウィン・コリー
ベティ・ドッドソン
ダン・ドーフマン
ドナ・フェラート
アル・ゴールドスタイン
ダイアン・ハンソン
バック・ヘンリー
エドワード・I・コッチ
ジョン・レオ
メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ
ハワード・スミス
アニー・スプリンクル
スタッフ
監督、製作
マシュー・カウフマン
監督、原案、製作
ジョン・ハート
撮影、プロデューサー
クリスチャン・ホーグランド
音楽
マーク・モリス
編集
キース・リーマー
プロデューサー
グレッチェン・マッゴーワン
コラム・インタビュー・イベント
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作品データ
[c]キネマ旬報社