怒る西行
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怒る西行

2010年1月9日公開、97分、ドキュメンタリー
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「一万年、後....。」監督の沖島勲が監督・出演し、放射五号線道路建設計画により失われていく、玉川上水の久我山から井の頭公園に至る沿道の風景を記録したドキュメンタリー。長年この沿道を散歩道として歩いてきた沖島は、簡単に変わっていく現代の風景に対する警鐘や、様々な作家たちに対する想いを綴っていく。

ストーリー

2008年秋、長年散歩コースとしている玉川上水の久我山から井の頭公園に至る沿道を撮影することを決めた映画監督の沖島勲は、4人の若いスタッフに声を掛ける。スタッフたちは事前に監督とそのコースを歩き、散歩する沖島監督の姿を撮影するということだけが伝えられる。それ以上の準備はせず、撮影日にスタッフ同士が顔を合わせるという。それは、作り込まず、ありのままの日々の散歩の光景を撮りたいという監督の意図によるものだった。冬、スタッフは監督と事前に散歩コースを歩いた。散歩道は閑散として木の葉もほとんどなく、見通しがよい状態だった。監督は緑が濃すぎない季節に撮影したいと考え、5月に入る前の新緑のころに撮影することに決める。2009年4月23日の早朝、杉並区久我山の玉川上水にかかる岩崎橋から撮影はスタートする。ここは、放射五号線道路を玉川上水沿いに造る計画に反対する署名活動が行われるなど、反対運動の拠点のような場所となっている。玉川上水沿いの沿道を歩き、兵庫橋へ至る。ここでは、既視感とはなにかということについて語り、画家のモーリス・ド・ブラマンクや谷内六郎に言及する。続いて、桜の舞う公園を訪れる。ここでは、西行法師について思いを馳せる。それから作家・村上春樹、画家・横尾忠則などの話が続く。さらに沖島監督自身の子供時代の回想や、漫画家のつげ義春、画家・ボッティチェリ、美術史学者の若桑みどりに言及していく。そして、最終地点である井の頭公園に到着する。映画はさらに、様々な作家たちの絵や、監督自身が描き溜めていた絵が挿入され、失われていく風景を留めていく。

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作品データ

製作年
2009年
製作国
日本
配給
YYKプロダクション
初公開日
2010年1月9日
上映時間
97分
製作会社
YYKプロダクション
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社