アンナ・ネトレプコ
アントニア/ステラ
NYメトロポリタン歌劇場のオペラ公演をスクリーンで楽しむ“METライブビューイング”。原作はE.T.A.ホフマン、作曲は『天国と地獄』のオッフェンバック。詩人が回想する3つの恋を描く。指揮はMETの芸術監督などを歴任するジェイムズ・レヴァイン。トニー賞受賞のバートレット・シャーによる新演出で上演。
酒場で酒を飲んでいた詩人ホフマン(ジョセフ・カレーハ)は、過去の3つの恋を回想する。ホフマンは発明家スパランザーニの家で、不思議な眼鏡をかける。そして美しい娘オランピア(キャスリーン・キム)に魅了されるが、彼女は自動人形だった。次の恋の相手アントニア(アンナ・ネトレプコ)は体が弱く、歌うことを禁じられていた。しかし謎の医師ミラクル博士が、アントニアに魔法をかける。すると彼女は情熱的に歌い、その場に倒れて死んでしまう。3人目の女性は、ヴェネツィアの高級娼婦ジュリエッタ(エカテリーナ・グバノヴァ)。魔術師ダベルトットのダイヤに目がくらんだジュリエッタは、ホフマンの影を奪おうとして、彼を誘惑する。ジュリエッタの幕で歌われる『ホフマンの舟歌』や、オランピアが歌う超絶技巧のアリア『生け垣に小鳥たちが』などの名曲が聴きどころである。