エリーナ・ガランチャ
カルメン
NYメトロポリタン歌劇場のオペラ公演をスクリーンで楽しむ“METライブビューイング”。スペインを舞台に、1人の女性によって運命を狂わされる兵士の悲劇を描いた傑作オペラを、新演出で上演。指揮はヤニック・ネゼ=セガン。演出は、英国ナショナル・ロイヤル・シアターのディレクターを務めたリチャード・アール。
スペインのセヴィリア。タバコ工場前の広場に、村娘ミカエラ(バルバラ・フリットリ)がやってくる。しかし、彼女が会いたかった兵士ドン・ホセ(ロベルト・アラーニャ)とはすれ違いになってしまう。タバコ工場から、カルメン(エリーナ・ガランチャ)ら女たちが出てくる。男たちは皆、魅力的なカルメンに群がる。しかし、カルメンは意味あり気に、ホセに花を投げる。タバコ工場でケンカ騒ぎが起き、カルメンは牢に送られることになる。しかしカルメンは、彼女を護送することになったホセを誘惑し、逃亡する。営倉に入れられたホセは、カルメンに会うために酒場を訪れる。そこでホセは上官に見つかり、カルメンたちの密輸の仲間になる。しかし、やがてカルメンの心は、ホセから離れていってしまう。カルメンは、闘牛士エスカミーリョ(マリウーシュ・クフィエチェン)と一緒に闘牛場を訪れる。そこでホセと再会すると、指輪を投げつける。逆上したホセは、カルメンを刺し殺す。劇中には、『ハバネラ』『セギディーリャ』『闘牛士の歌』など、有名なアリアも多い。