コリーヌ・グリフィス
Babs_Comet
エドナ・フェーバー女史の原作に基づきジューン・メイシス女史が脚色し、「夜の馬鹿」「灯消えぬ」等と同じくアルフレッド・サンテル氏が監督したもので、主役は「恋の荒野」「自由結婚」等主演のコリーヌ・グリフィス嬢で対手役は「ダルシー」「騒擾の巷」等出演のジャック・マルホール氏が勤め、ワード・クレーン氏を始め、ジョージ・シドニー氏、チャールズ・マレイ氏、エディス・チャプマン嬢等が助演している。
新聞社の案内広告係をしているバッブス・コメットは毎朝の出勤に自動車のただ乗りをした。彼女が街角に立って誰かに秋波を投げるときまって自惚れ男は彼女を自動車に招じ入れた。ある朝彼女は出勤時刻が迫ったので自動車の選択をしている暇がなく粗末な自動車に乗せて貰った縁でロイド・ホワイティングという青年と友達になった。彼女はロイドを好いたらしい男とは思ったが富豪でない彼とは結婚しようなどとは夢にも思わなかった。彼女は貧乏娘の癖で玉の輿を夢見ていた。ある日夕方からロイドはバッブスと自動車遠乗りをする約束をしていたが途中自動車の故障のために約束の刻限に間に合わなかった。自尊心を傷付けられたバッブスは折から通りかかったスペンサー・クラークに誘われるままその自動車に同乗した。彼は金持だったがバッブスは虫が好かぬので嫌っていたのだが、ロイドに待ち呆けを食らわされた腹立ちまぎれに同行したのだった。スペンサーは彼女を怪しげな宿屋に連込もうとしたのでそれを振り切って彼女は夜っぴて歩いて明け方近く家に辿り着いた。家族は彼女の行為を誤解したがただ1人ロイドは彼女の靴を見て彼女の潔白を信じてくれた。バッブスはロイドの人となりを初めて本当に知り彼と結婚した。
Babs_Comet
Lloyd_Whiting
Spencer_Clark
Mart_Comet
Pa_Comet
Ma_Comet
Jeanette_Comet
Barney_Wineberg
Louis_Goldenheimer
[c]キネマ旬報社