仲野公敏
宮本武蔵
前作「乱流の果て」に続いて三上康雄が製作した宮本武蔵二部作の完結編。三十三間堂~一乗寺下り松~厳流島での闘いを描いている。自らの目標である剣の道に唯我独尊に猛進する武蔵が、小次郎と闘いの後に掴んだものとは?。四季の風景をおりこみながら、得意の殺陣シーンを満載。ナレーターには、前作に引き続いて俳優の田村高廣が特別参加している。
ひたすらに剣の道に猛進する武蔵。蓮華王院三間堂では吉岡伝七郎を破り、一乗寺下り松では吉岡一門を破る。闘いで傷ついた武蔵は村娘の志乃と出会う。そこでの生活で安らぎを得るが、剣の道を選び、数年間、山中で修行に励む。そして、豊前小倉沖船島(厳流島)での佐々木小次郎との試合が申し入れられる。しかし、己れが剣の道を猛進することは他の人を翻弄してしまうことに気づいた武蔵の胸中は複雑だった。武蔵は「逃げられぬ。だから闘う」と決心する。小倉への道には他の村人に嫁ぎ赤子を抱いている志乃がいた。武蔵には戻るところもなかった。試合後、武蔵に去来するものは、小次郎に勝利した喜びではなかった……。
監督、製作、撮影
脚本
ナレーション
小道具
着付
衣装
かつら
照明
共同企画
タイトル
小舟協力
乗馬協力
[c]キネマ旬報社