クリストフ・ミニー
ジョニー・マッド・ドッグ
「クリムゾン・リバー」のマチュー・カソヴィッツがプロデュースし、アフリカにおける少年兵の実態を描いたドキュメンタリータッチの作品。主演のクリストフ・ミニーほか、出演者に15人の元少年兵を起用し、フィクションを超えた迫力を醸し出す。国連本部での上映やカンヌ映画祭のHOPE賞受賞など、世界中で話題となった。
相次ぐ内戦で混乱するアフリカのリベリア。そこには反政府軍を名乗り、暴虐の限りを尽くして人々を恐怖に陥れる、武装した少年兵の部隊があった。リーダーは“マッド・ドッグ”と呼ばれる15歳のジョニー(クリストフ・ミニー)。右腕の“ノー・グッド・アドヴァイス”たち荒くれ者を率いて、有り余るエネルギーを戦闘で爆発させていた。彼らにとって戦場は遊び場。ゲームのように民家やビルを襲撃して銃を乱射、テレビ局では女性をレイプする。必死の命乞いなど彼らには何の意味もなかった。次々と残酷な殺戮や略奪を繰り返しながら、大人の兵士さながらに隊長から受けた命令を遂行していく。一方、ジョニーたちの進攻によって追い詰められた13歳の少女ラオコレ(デージ・ヴィクトリア・ヴァンディ)。彼女は戦争で足を失い、一人で歩けない父親から、自分を置いて8歳の弟フォフォを連れて逃げろと、家を追い出される。逃げる途中、彼女はジョニーたちが幼い少年を敵兵とみなし、虐殺する現場を目撃。さらに、彼女と弟は、あたりを偵察していたジョニーに発見されてしまう。しかし何故か、彼女たちには銃を向けずに見逃すジョニー。その後、父親を心配したラオコレは、弟をビルに隠すと再び家へ向かったのだが……。
監督、脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
プロダクション・デザイン
[c]キネマ旬報社