1967年に6人のベトナム帰還兵によってニューヨークで結成された平和運動のための団体“戦争に反対するベトナム帰還兵の会”の主催により開催された1971年の公聴会の模様を克明に記録したドキュメンタリー。企画に賛同した17人の映画人からなる“ウィンターフィルム・コレクティブ”のメンバーが、撮影と編集、録音を手分けして行った。製作には、後に「ワイルド・マン・ブルース」を監督するバーバラ・コップルも参加している。ベトナム戦争が泥沼化していた1971年初頭、1月31日から2月2日の3日間、ミシガン州デトロイトのハワード・ジョンソンズ・ホテルのホールで、ベトナムで行われた米軍による戦争犯罪や残虐行為を公の場で証言する“ウィンター・ソルジャー公聴会”が開催された。公聴会には100人を越える帰還兵が参加。無意味で悲惨な戦争を止め、自分たちの人間性を取り戻したいとの思いから自らが犯し、目撃した行為の数々を生々しく語った。人間性を消し、兵士を殺人兵器へと洗脳する訓練の実態から、ベトナム人を蔑視した戦略と命令、捕虜の虐待、組織的な強姦、虐殺、村落の徹底破壊の事実、普通の人間を怪物と化してしまう戦場での集団心理やパニック状態、そして帰還兵の心に残る決して消えることのない傷……。ときに冷静に、ときに熱く、ときに涙で語る帰還兵たちの姿をカメラが追う……。日本ではデジタル上映。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
キャスト
ジョセフ・バンガート
スコット・シマブクロ
ケネス・キャンベル
スコット・カミル
ジョン・ケリー
スティーブ・ピトキン
ジョナサン・バーチ
チャールズ・スティーブンス
フレッド・ニエンケ
デヴィッド・ビショップ
ナイサン・ホール
マイケル・ハンター
マーフィ・ロイド
カール・リップバーガー
エヴァン・ハンニー
ロバート・クラーク
ゴードン・スチュワート
カーティス・ウィンドグロッドスカイ
ゲイリー・キース
アラン・アカーズ
ウィリアム・ハットン
ジョセフ・ガルバリー
エドモンド・マーフィー
ジェームズ・ダフィー
スコット・ムーア
マーク・レニックス
トーマス・ヘイドマン
デニス・カルドウェル
ジェームズ・ヘンリー
スタッフ
製作、撮影
フレッド・アロノウ
製作、撮影
ロバート・フィオレ
製作、撮影
デヴィッド・ギリス
製作、撮影
デヴィッド・グルービン
製作、撮影
マイケル・レザー
製作、編集
ナンシー・ベイカー
製作、編集
レッタ・バロン
製作、編集
バーバラ・ジャーヴィス
製作、編集
ルーシー・マーシー・フェニックス
製作、編集
ベナイ・ルービンスタイン
製作、編集
マイケル・ウェイル
製作、録音
アルギス・カウパス
製作、録音
バーバラ・コップル
製作、録音
ナンシー・ミラー
製作、録音
リー・オズボーン
製作、録音