ロン・リーブマン
Greenberg
数々の功績を残したニューヨーク市警の実在の二人の超人警官を描く。製作はウィリアム・ベラスコ、監督はゴードン・パークス、脚本はロレンゾ・センプル・ジュニア、原作はL・H・ホイットモア、撮影はディック・クラティーナ、音楽はジェリー・フィールディング、編集ハリー・ハワードが各々担当。出演はロン・リーブマン、デイヴィッド・セルビー、シェイラ・フレイザー、パット・ヒングル、ダン・フレーザー、ジョセフ・シローラ、アーニー・フリーマン、デイヴィッド・グリーンバーグ、ロバート・ハンツなど。日本語版監修は野中重雄。メトロカラー、ビスタサイズ。1974年作品。
グリーンバーグ(ロン・リーブマン)とハンツ(デイヴィッド・セルビー)はニューヨーク市警の研修生だった。二人は早く一級刑事になりたかったが、実地研修といえば交通整理やゴミ缶が正しい場所に置かれているかどうかを調べるだけで、退屈の連続だった。そんなある日、通行人に発砲している射殺魔を逮捕した。二人は初めての犯人逮捕に興奮したが、教官は二人が持ち場を離れたことをどやしつけた。二人は、奴らを見返すには実績をあげるしかないと考え、勤務時間外に麻薬・窃盗などを摘発するため、片端から犯罪者狩りを始めた。ここに新しいコンビが成立した。だが二人の功績が増えるにつれ、刑事たちの風当たりは強くなるばかりだった。研修期間が終わり、二人はブルックリンの悪名高い21分署に配属された。“ネズミが人を喰い、人がヘロインを喰う”というスラム街である。さらにコンビも分断され、今まで通り勤務時間外に成績を上げるほかなかった。スラム街の偵察に出かけたとき、美人の黒人売春婦セイラ(シェイラ・フレイザー)と知り合ったが、警察バッジを見せたために失敗してしまう。やっとのことで黒人の情報屋と接触でき、その情報をもとに捜査を開始した。何なくヘロイン押収に成功したが、面子を失った刑事たちは残りのヘロインをどこへ流したのかと嫌疑をかけるのだった。以来、二人は徹底的にいじめ抜かれた。だが二人はくじけなかった。署長も、内部の人間がほとんど買収されているためにこの二人を信用して、麻薬摘発の仕事を依頼した。目標はブルックリンを牛耳るヘイズ兄弟だった。二人の目ざましい活躍にヘイズ兄弟は殺し屋を送った。だが奇抜な作戦で逮捕した。“頑張れバットマンとロビン”。町の人気者となった二人も、警察内部では悪徳警官と呼ばれていた。そんな矢先、ヘイズ兄弟によって買収された検事によって殺し屋は釈放された。さらにヘイズ兄弟は二人の買収にかかった。二人は週1 000ドルの報酬で誘いにのり、麻薬取引きに同行することにした。ハンツが署に手配を終わるや、グリーンバーグはヘイズ兄弟の車に同乗した。ハンツはなかなか来ない救援にシビレをきらし、兄弟の車を追跡した。一方、車の中のグリーンバーグは襲われた。追いついたハンツの援護で兄弟を射殺するグリーンバーグ。救援隊が着いたのはそれから30分後だった。ヘイズ兄弟が麻薬の取引きに用意した現金が消え、二人は疑われた。そしてナップ委員会の罠が待ち構えていた。だが二人とも負けてはいられない。署長と3人で逆にナップ委員会を告訴した。
Greenberg
Hantz
Sera
Lieutenant_Novick
Krasna
Lieutenant_O'Shaughnessy
Judge_Kellner
Detective_Basoff
Detective_Neel
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽
編集
[c]キネマ旬報社