1976年に大ヒットした韓国初の長編カラーアニメ映画をデジタルリマスター化。父を失った息子がその意志を継ぎ、テコンドーを駆使して戦うロボット・テコンVで悪の組織と対決する。監督は韓国アニメ界の先駆者、キム・チョンギ。制作は、「誤発弾」監督として知られるユ・ヒョンモク。第10回釜山国際映画祭招待作品。
ストーリー
キム・フンはテコンドー公認6段で、世界選手権大会で優勝するほどの実力を持っている。フンの父・キム博士は、テコンドーを駆使して敵と戦う武術ロボット・テコンVの研究をしていた。しかし完成を目前に控えて、世界征服を目論むアカ帝国のマルコム将軍一味に殺されてしまう。父の遺志を継いだフンは、テコンVのパイロットになる。キム博士の親友で、フンがパイロットになるよう励ましたユン博士の娘ユン・ヨンヒは、テコンVの副操縦士として、テコンV頭部に合体する飛行艇ツバメ号に乗り込み、フンを助ける。かつてはキム博士とともにテコンVの研究をしていたが、醜い容姿をコンプレックスとし、世界科学者学会で侮辱された後、世の中への復讐を誓い姿を消したカープ博士、カープ博士の娘と名乗りキム博士に近づいてきた美少女アンドロイドのメリー、フンを慕うブリキロボットのチョル少年らを巻き込みながら、フンとテコンVは世界平和を目指して悪のロボット軍団との戦いに挑んでいく。