アン・マーグレット
Kelly_Olsson
ローレンス・ロマンの脚本を、「ラスベガス万才」のジョージ・シドニーが製作・監督したミュージカル篇。撮影はジョセフ・バイロック、音楽はマーティ・ペーチ、振付はデイヴィッド・ウィンタースが担当した。なお主題歌はアンドレ・プレヴィンが作曲している。出演は「ラスベガス万才」でジョージ・シドニーと組んだアン・マーグレット、「リオ・コンチョス」のアンソニー・フランシオサほか。
“ガーリュア”はどきつい記事とヌードを売りものにしている雑誌である。ある日勇ましい女の子が小説を売りこみに、編集長リック・コルビー(T・フランシオーサ)の前に現れた。彼女は名前をケリー・オルッスン(アン・マーグレット)といった。彼女の原稿は使いものにならず、軽く一蹴されてしまった。しゃくにさわった彼女はエロ小説を数冊買いこむと、ローレル・キャニオンの奥の淋しい所にあるアパートに閉じこもって、転落の女の物語をでっちあげた。題名を“スインガー”と名づけ、自伝だといって彼女は再び“ガーリュア”を訪れた。コルビーは内容があまりショッキングなので使用しなかったが、社長のヒューバート・チャールズ卿(ロバート・クート)がすっかり惚れこみ大々的に売り出すことになった。社長とコルビーは先ずケリーを宣伝するため、彼女が一体どんな生活をしているか視察に出かけた。それを知った彼女は仲間とらんちきパーティーを開き、自分があの小説の主人公のような転落の女であることを認めさせようとくわだてた。社長は彼女を思った通りの女だと信じ、宣伝に使おうと考えたが、コルビーは何とか彼女を真人間に立ち直らせようと真剣に考えていた。そしていつしかケリーを愛し始めていた。コルビーは探偵を雇ってケリーの過去を調べさせ、“スインガー”に書かれているのがすべて架空のことと分かった。彼は彼女に今まで欺されていたことを腹にすえかね、ひと泡ふかせてやろうとケリーに“スインガー”を実演させた。コルビーは彼女のヌード写真を撮ると今度はモーテルに連れ込んだ。そこで初めて彼女は自分の嘘を告白するのだったが、コルビーはふたりをつけていたフッカー刑事に暴力容疑で逮捕されてしまった。コルビーは最初からのいきさつを語って釈放され、ケリーのアパートへ向かった。またケリーも愛するコルビーが心配でオートバイを走らせていた。
Kelly_Olsson
Ric_Colby
Sir_Hubert_Charles
Karen_Charles
Detective_Sgt._Hooker
Aunt_Cora
Sammy_Jenkins
Mr._Olsson
Mrs._Olsson
Clete_Robetts
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