キャロル・ロンバード
Maggie_King
「春を手さぐる」「姫君海を渡る」と同じくキャロル・ロンバードとフレッド・マクマレイが主演する映画で、監督には「春を手さぐる」「一九三七年の大放送」のミッチェル・ライゼンが当たった。原作はジョージ・マンカー・ウォッタースとアーサー・ホプキンスが合作した戯曲で、「楽天伯爵」のヴアジニア・ヴァン・アップと「ショウ・ボート」のオスカー・ハマースタイン2世が協力脚色した。助演者は「ジャングルの女王」のドロシー・ラムーア、「愛と光」のチャールズ・バターウォース、「鉄人対巨人」のジーン・ディクソン、「セイルムの娘」のハーヴェイ・スティーブンス等である。撮影は「春を手さぐる」「姫君海を渡る」のデッド・テヅラフが担当した。
マギー・キングはナイトクラブのダンサーだった。彼女はパナマからカリフォルニアへ旅行の途中、前からの求婚者であるハーヴェイと結婚しようとしたが、バルボアで船に乗り遅れちょうど軍隊から出て来たスキッドに会う。その地方は暴動の起っている時だったが、二人は暴徒を使嗾した嫌疑で留置場に入れられた。それが縁となってマーフィの店で働くことになったマギーは怠け者のスキッドに同じ店のバンドにトランペット吹きの職を探してやった。スキッドもその後はマギーに勧められて熱心に芸を励むようになり、以前関係のあったアニタと別れてついにマギーと結婚した。スキッドと別れたアニタはジョージィという男の世話でニューヨークの有名な店で働くことになったが、スキッドの腕前を認めたジョージィは更に彼の芸に磨きをかけるため、アニタと同じ店に世話をしてくれた。スキッドは余り気が進まなかったが、彼の折角の機会をマギーが惜しがるので、成功の暁には再びマギーを迎えに来ることを約して彼はニューヨークに去った。それからのスキッドとアニタの人気はますます素晴らしく、ついに人気に酔った彼はマギーのことなどすっかり忘れてしまった。心配になったマギーははるばるスキッドを訪ねて見ると、ちょうど彼がアニタのアパートに泊ったことを知り、憤然として置手紙を書き自分はパリへ行ってスキッドと離婚し、再び昔のハーヴェイと結婚しようとした。それを知ったスキッドは、自分が初めてマギーに対して悪いことをしたと知ったが、自分の罪を悟ってはただマギーの幸福を祈るだけだった。しかしマギーを失った彼は、心の痛手を酒に慰めるようになり、人気は次第に落ちて行き、友人等の心配も顧みず日夜酒びたりになっていった。マギーはそれを聞くと、やはり自分も本心は彼を愛していることを知り、最初の決意をひるがえしてスキッドの許に帰り、二人には再び幸福な日が訪れたのであった。
Maggie_King
Skid_Johnson
Harry
Ella
Anita_Alvarez
Harvey_Howell
Georgie
Henri
Panamanian_Dan
Toay
Chief_of_Police
Interpreter
Judge
監督
原作
原作
製作
撮影
音楽監督
歌
歌
歌
歌
脚色
脚色
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