スター悩殺
スター悩殺
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スター悩殺

1933年公開
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「フットライト・パレード」「地獄の市長」のジェームズ・キャグニーが主演する映画で、「犯罪都市(1931)」「夜の世界」のメイ・クラークと「戦線の嵐」「紅唇罪あり」のマーガレット・リンゼイが共演する。原作はロザリンド・キーティング・シェーファで、「女探偵長」のリリー・ヘイワードが共同脚色し「笑う巨人」「戦線の嵐」のローイ・デル・ルースが監督に当たり「虎鮫」「ジンギスカンの仮面」のトニー・ゴーディオが撮影した。助演者は「紅唇罪あり」のデグラス・デンブリン、「地下の雷鳴」のレスリー・フェントン、「笑う巨人」のラッセル・ホプトン、「ビッグ・ケージ」のレイモンド・ハットンその他である。

ストーリー

客扱いが乱暴だというので馘首された映画館の案内人ダン・クィグリーは、あるホテルで美人が落とした手提げ袋を届けに行った。そこで彼は件の美人マイラの義兄と称するスペードとその仲間とカルタ遊びに誘われ有り金を残らず巻き上げられる。帰る時、手提げ届けに来る男と階段で出会い、ダンはいんちき商売であることを察して、自分の仲間に入ってしまう。そして彼が一団の参謀本部となり事業を拡張して遂に秘密酒場と賭博場を経営する。そのあげく窃盗にまで手を延ばし、マーリー夫人邸を襲った時荒治療班のスペード、スマイリー、デューク、ピート等は立ち現われた助中を殺してしまう。ピートは官憲に捕われ拷問に合って白状してしまうので、仲間は彼を殺して逃げる。ダンとマイラはシカゴに逃亡し、更にロサンジェルスに逃げた。ところがダンは停車場で拘引される。マイラはダンの金5500ドルを持ってホテルに泊まるが、途中で保釈で出たスペードが飛行機でニューヨークから高飛びして来たのに会う。ダンは保釈で留置場からでようと、弁護士をマイラのもとにやると、彼女はスペードにおどかされてダンの金を拐帯してメキシコへ2人で逃亡した後だった。ダンは結局鐙拠不十分で放免になったが、無一文でクサっていると、某撮影所の配役係りの助手に発見され、ギャング映画のエキストラに出演する。そして彼がギャングとして適役だというのでいくつかの映画に端役で出演させられる内、彼は自らファン手紙を買い手撮影所宛に出し、次第に人気俳優となり、たちまちの間に主役を演ずる様になる。そして彼はスター女優ロイスと恋仲となり、ある晩彼女を自分のアパートに案内して来ると、思い掛けなく寝室の寝台の上にマイラがしどけない姿で眠っていたので、ロイスは憤慨して立ち去ってしまう。ダンはマイラを引きずって追い出したが今度は彼女はスペード、スマイリー、デュークの1団と共に押しかけて来て、スター連の住家の見取り図を取りたいから案内しろと脅迫する。それを断然拒絶したダンは、彼らを1万ドルを献上してロサンジェルスを退去させることにする。ところが彼らは違約して窃盗を行い、遂にロイスの宝石類も盗んでしまう。ダンは取り戻しに出掛けたが後を付けて来た警官に一味として逮捕される。スペード等は巧みに逃げてしまうが、ダンに白状されては困るので保釈金を積んで出獄させる。迎えに来たマイラはダンは同乗したが、彼に惚れているマイラは一味が彼を殺す計画だと告げる。ところがダンはその筋に警告しておいたので、一味の自動車の後から警察自動車が追って来る。3台の自動車は全速力で走りながら銃火を交えるがダンの勇敢な働きで一味は殺され主魁スペードだけは捕縛される。これで彼の嫌疑は張れ、一段と人気は高まり、ロイスの誤解も解けて、ダンは彼女と結婚したのある。

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作品データ

原題
Lady Killer
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1933年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


[c]キネマ旬報社