ヴァージニア・ブルース
Wanda_Werner
「歓楽の女王」「巨星ジーグフェルド」のヴァージニア・ブルースが、「ラモナ(1936)」のケント・テイラー及び「バーバリー・コースト」「激怒(1936)」のウォルター・ブレナンと共演する映画で、エリーナー・グリフィンがマッコール誌に発表した小説“Class Prophecy”をジョセフ・フィールズとイヴ・グリーンとが協力脚色し、監督には「真夏の夜の夢」「海賊ブラッド」等で知名のキャメラマンたるハル・モーアが第一回作品として当たった。助演者は、グレタ・マイヤー、クリスチアン・ラップ、ウィリアム・タネン、「超人対火星人」のジーン・ロジャース、等で、キャメラは「超人対火星人」のジェローム・アッシュの担任。歌詞及び作曲は「明朗色時代」のジミー・マクヒュー、ハロルド・アダムソンの二人の手になった。
小さな町に住むワンダは両親の欲目には素晴らしく美しい娘として通っていたが、町の学校では級友たちから問題にされていなかった。ワンダは校内の人気者ノーマン・クロッカーを秘かに恋していたが、ノーマンには別に友達のアイリーンがあり、学校のダンス・パーティーにワンダが叔父に附添われて出席した時も級友たちから彼女はいたずらの的となった。しかし、両親は娘にオペラ・シンガーとして大きな未来があると信じ、ワンダをニューヨークに送った。だが、ここでも次々と教師に見離され、ワンダもいよいよ断念する決心をしたところ、興行主グローヴの宣伝部員アンディ・ラッセルが彼女を見つけ宣伝用に採用した。しかし、この結果、ワンダは投獄される破目になったので、アンディも気の毒になり彼女をラジオの端役に契約してやった。ワンダは後に事情を知ると腹を立ててアンディを罵った。この時の声で、アンディは彼女にジャズ歌手としての素質を発見し、あわせて彼女に新しい化粧術を教えた。こうして生まれ変わったワンダを見るとアンディは彼女に恋したが、ワンダはノーマンを忘れ得ず、ブロードウェイの成功を土産に故郷に帰って行った。昔の級友たちはもちろん、うぬぼれやのノーマンまで彼女を持て囃した。だが、ワンダはノーマンが詰らぬ男であると悟り、再びニューヨークに戻り、アンディが失恋から職を棄てて旅に出ていると知ると、彼の跡を追ったのであった。
Wanda_Werner
Andy_Russell
Uncle_Hugo
Hannah_Werner
Anton_Werner
Norman_Crocker
Irene_Henry
Orvi_le_Kane
DottyLeonard
Cudgy_JWallace
Winthro $Grove
Laurie_Sykes
監督
原作
製作総指揮
撮影
音楽、歌
音楽、歌
音楽監督
特殊効果
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社