シネ響 マエストロ6 ロリン・マゼール指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
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世界の一流指揮者による一流オーケストラの演奏を、最新音響設備を備えた映画館で上映する「シネ響/マエストロ6」シリーズの一つ。2008年2月26日にロリン・マゼールが北朝鮮に招かれて、ニューヨーク・フィルハーモニックを指揮したコンサートの模様を上映する。米国のオーケストラによる北朝鮮での演奏会は史上初。
ストーリー
ロリン・マゼールの指揮で2008年2月26日に開催されたニューヨーク・フィルハーモニックによるコンサートは、世界中にニュース配信された歴史的なものだった。会場は北朝鮮の首都、平壌にある東平壌大劇場。アメリカのオーケストラによる史上初の北朝鮮公演だった。米朝関係におけるこの公演の意味、そして今後の両国関係にどのような影響を与えるのかなどといった視点から考察することもできる。1930年生まれのロリン・マゼールは現在80歳。現役指揮者の中で最高齢の世代にもかかわらず、年齢を感じさせない指揮ぶりで、鋭敏な演奏を聴かせてくれる。現在は、イタリアのトスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団およびソフィア王妃芸術館の音楽監督を務める一方で、2010年からはミュンヒェン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者にも就任するなど、その活躍は衰えを知らない。ニューヨーク・フィルハーモニックは、ウィーン・フィルと同じ1842年に創設された、アメリカで最も長い歴史を持つオーケストラである。幼くして天才と認められたマゼールが初めてこのオーケストラを指揮したのは彼が8歳の時。以来、約70年もの付き合いに加えて、02~09年にはマゼールが音楽監督を務めており、息の合った素晴らしい演奏を披露してくれる。公演では、初めに北朝鮮と米国の国歌を演奏。その後、ワーグナーの歌劇『ローエングリン』から第3幕への前奏曲。豪放で勢いに溢れたこの曲で、一気に聴衆の興味を引き付ける。続いてドボルザークが故郷ボヘミアを想って作り上げた交響曲第9番『新世界より』。そしてガーシュウィンの『パリのアメリカ人』、ビゼーの『アルルの女』から『ファランドール』。そしてバーンスタインの『キャンディード』序曲は、指揮なしで演奏され、最後は朝鮮民謡の『アリラン』で締め括った。
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