日本を代表するヴァイオリニスト川井郁子のデビュー10周年を記念して、ロシアバレエ界を代表するファルフ・ルジマトフと共演。2010年10月に新国立劇場で行われたヴァイオリンとバレエのコラボレーションという画期的な公演を、延べ12台のハイビジョンカメラを駆使して様々な角度から収録、劇場公開用に編集した作品。
ストーリー
大洪水のためか、最終戦争のためか、理由は定かではないが、地球は一度死滅した。だがその直前、種の保存のためコールドスリープに入った女がいた。再び人間がやり直せる時代をひたすら待つために。それから幾年月……。コールドスリープから目覚めた女の前に、一人の屈強な男が立っていた。彼は女の子供かもしれなかったが、男の圧倒的な魅力に女はときめき、やがて激しい恋に落ちてしまう。ところが、天の怒りに触れたのか、激しい雷に打たれて男は死んでしまう。男を失った悲しみを胸に、再び眠りにつく女……。そして、再び長い時間が経過。再び地上に現れた男は、混沌としたその世界で支配者として君臨していた。女が産み落とした子供だった。地上にある全てを手中にせんとする我が子と対峙する女。深い悲しみを胸に、心を尽くして諌めるが、彼女を母とも知らずに挑みかかる男。鬼神となった女は、激しく男と争う。ついには、神が女に味方し、雷で打ち倒し、豪雨を降らせ、大洪水を巻き起こす。神の怒りに触れた支配者は、葛藤の末に自ら滅びることを選ぶ。哀しみにくれる女は、失望を胸に再び眠りについた。いつの日か平和な世界が訪れることを願いながら、再び目覚める日まで。時空を超えた長いコールドスリープに……。
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作品データ
- 製作年
- 2011年
- 製作国
- 日本
- 配給
- アマゾンラテルナ
- 初公開日
- 2011年3月5日
- 上映時間
- 85分
- 製作会社
- 「COLD SLEEP」製作委員会
[c]キネマ旬報社