ヤコブ・セーダーグレン
ニック
デンマークの名匠トマス・ヴィンターベアによる人間ドラマ。少年時代の辛い過去を抱えたまま別々に暮らしていた兄弟が、母親の死をきっかけに再会し、過去や家族、現在と向き合おうとする。本国アカデミー賞では14部門にノミネートされたほか、各国の映画祭で絶賛を浴びた。静謐な映像と、希望を感じさせるクライマックスが鮮烈。
コペンハーゲン。アルコール依存症の母親と暮らす兄弟にとって、唯一の慰めは幼い弟だけだった。だが突然、弟は死に、2人は苦しい思いを抱えながら別々の道を歩き始める。やがて大人になった彼らは、母親の死をきっかけに再会。兄は臨時宿泊施設で暮らし、弟は幼い息子を育てながらもクスリをやめられず、現実にもがいていた。
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