ジョシュ・ロング
ヴィンセント・ナイト
長いスランプに苦しむ脚本家が書き始めた自分自身と恋人の関係をベースにした物語が、やがて現実の2人の関係と交わり始める……現実と物語から生まれた究極のラブ・ストーリーを、繊細な映像美で描く。監督は、本作が長編初監督となる中島央。ロサンゼルス・ムービー・アワード、ザ・アコレードなど作品部門賞受賞多数。
アメリカのある都市で、新進気鋭の若手脚本家ヴィンセント・ナイト(ジョシュ・ロング)は、長いスランプ状態で苦しんでいた。5年前華々しくデビューを飾って以来、新作が期待されるプレッシャーのなかで、未完成の脚本ばかりが増えていた。ヴィンセントは仕事のストレスを募らせながら、自分の状態のせいで同棲中の長年の恋人(レベッカ・ジェンセン)との関係も壊れるのではないかと猜疑心を持ち始めていた。ヴィンセントは彼女に八つ当たりをすることも多くなっていたが、彼女はいつでも彼を優しく、献身的に支えていた。ヴィンセントは自分と彼女の実生活での体験をベースに、ラブ・ストーリーを書くことを思いつく。彼女の化身として生み出した“リン”というキャラクターと自分自身を主人公にした脚本を書き始めたヴィンセントは、最初は調子よく筆を進めていたが、やはり途中でアイデアにつまり、その先を書くことができなくなる。しかし映画会社は、1週間以内に脚本を仕上げるよう通告してくる。ヴィンセントは窮地に立たされ、物語のアイデアを掴むためのある方法を思いつく。これによって、ヴィンセントと彼女の間に思いもよらなかった変化が訪れる。2人の関係はすっかり変わってしまい、ヴィンセントの書く脚本にも影響を与え始める。やがて現実のヴィンセントと彼女の物語、ヴィンセントの書く脚本の物語は互いに影響し合い、絡み合い、意外な結末を迎える。
監督、脚本、製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
録音
録音
キャスティング
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