ハリソン・フォード
Henry_Williams
アル及びチャールズ・クリスティー氏の制作した喜劇で、E・J・ラス氏の小説に基づきオーウェン・デイヴィス氏が戯曲化した舞台の当たり狂言を映画にしたものである。「のんきな叔母さん」と同じく脚色にはF・マッグルー・ウィリス氏、監督にはスコット・シドニー氏が夫々にその任に当たっている。「浮気は御法度」のハリソン・フォード氏、「肉体の道」のフィリス・ヘイヴァー嬢、「凸凹サーカスの巻」のチェスター・コンクリン氏とマック・スウェイン氏、「アンニー・ローリー」のホバート・ボスウォース氏、その他クリスティー喜劇の花形ヴェラ・ステッドマン嬢、チャールズ・ジェラード氏、クラレンス・バートン氏、等共演の賑かな顔触れである。
沢山の得体の知れぬ命にかかわる病気を背負っていると自ら信じているピッツバーグのヘンリー・ウィリアムス君は、旅行用フォードを走らせてアリゾナに赴いた。そこで一寸食事に立ち寄った牧場がひどく気に入り彼は牧場主ジュッド・モーガンやその娘サリーと共にその牧場に滞在する事になる。このサリーにはシェリフのボッブ・ウェルスという許婚があって、婚礼仕度を買うためにサリーはシカゴに出かける事になっていた。ヘンリーはサリーを停車場まで送ろうとして自動車を走らせて互いに好い気持ちになっているとガソリンがなくなって車が止まってしまう。するとサリーが牧場に2人は駆け落ちするという手紙を置いて来た、とヘンリーに打ちあけた。そうなるときっとウェルスが怒って2人の跡を追いかけて来るに違いないので、2人は急いで逃げようとし、窮余の一策から、近づいて来た自動車をホールドアップしてそのガソリンを奪って逃げた。2人はそれからアンディ・マクナッブの牧場に行き食を求めると、コックと皿洗いとに無理に雇い込まれてしまう。と、この牧場にニューヨークの金持ちのジェローム・アンダウッドが娘とその婚約者レッギーとを連れて乗り込んだ。この人々こそヘンリーがホールドアップした一行であった。そのうちにウェルスがアンダウッドは呼び寄せられてやって来る事となり、更にサリーの父親も来て、ここにヘンリーを追いかけての大騒動となり、牧童モートの活躍ともなるが、やがて総ては丸く納まってケリがつく。
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